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KANON 終わらない悪夢
109クマ先生
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られ、父兄から訴えられたりした結果、無職透明な人になっていたのを、教団に拾われて内部で教師をしている。

「先生、ご無沙汰しています。彼女も私達と一緒に、現人神である妖狐の血続に嫁入することになりました」
 ヤンキー娘だけだと話が拗れそうだったので、真琴(本物)も同行して、教師を屋内へと案内した。
「本当はよ、今日先生に会ったらダメ元で告白して、嫁にしてもらおうと思ってたんだけどよ、エヘヘッ、ジジイに連れられてパパ… このひとの所に嫁に行けって言われてよ、巫女だか嫁になっちまったんだ、ゴメンよ」
 お姉ちゃんズのせいで、好きな人に告白も出来ずに快楽堕ちさせられ、細い脚折れるんじゃないかと言うぐらいガッツリだいしゅきホールドして、子供をせがんで6個ぐらい排卵、妖狐の精も受け止めて狐の子を6匹妊娠しているヤンキー娘。
 世界が終わる寸前だった昨日、用務員のお爺さんの機転でギリギリ神域への切符を手に入れた少女。運のパラメータと知能だけは異常に高かった。
 母親になったためか快楽落ちしたせいか、憑き物が落ちたように優しくなり、代わりに舞の魔物で精霊に憑依されて改造されてしまった気の毒な娘。
「先生、よろしければ彼女にも、結婚してあげられない理由をお話になって下さい」
「ああ、僕は子供が出来ない体質らしくてね、お医者さんにも相談したんだけど、なんと言うか、性的な欲求が無いんだ」
「「「「エ?」」」」
 ヤンキー娘が告白して玉砕する以前に、女性に興味がなかった先生。無精子症でエロ本エロビデオ見てもエレクチオンできない体質らしい。
「じゃあ、男…?」
「いや、男性にも興味は無いんだよ、でも君と結婚しても子供も産んで貰えないし、女性として満足させてあげることもできないんだ」
 中学時代から「俺と結婚してくれ〜!」とは言っていたが、笑顔で受け流して「高校か大学を卒業しても気持ちが変わらなかったら」と言って、こんなどうしようも無さそうな女でも、告白すれば博愛だけで結婚して苦労してくれる先生。
 それでもセックスレスが前提で、子供も出来ないのを納得すればの話だった。
「君の事だから、誰かと結婚してもすぐに喧嘩して離婚してしてしまって、子供だけ抱えて困っていたら、その時には家族に成れると思ってたんだよ…」
 その言葉を笑顔で言った、アガペーの塊みたいな人でファミリー第一な人物を見て、聞いていたメンバー全員「この人こそ学校の先生になるために生まれてきた人だ」と思った。
 生まれる前にステータス配分できるなら、多分性欲をゼロにして神の(アガペー)に全振りして生まれた人だと思えた。
「先生…」
 祐一きゅんも舞も、間違った人生を送ってきたその他大勢も「この先生に指導して貰ってたら、こんな人生送ってねえ〜、今からでも教えてもらいて〜〜」と思っていた
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