ペルソナ3
番外編060話 その頃の技術班 中編
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、丁度話し合おうとしていた話題だったのだから、当然だろう。
「これは、レモンさんから送られてきた、ニーズヘッグの改修データです」
そう言うセシルだったが、ニーズヘッグの改修という行為自体はそこまで珍しいものではない。
そこれそ、バリオン創出ヘイロウやエナジーウイングを追加する時も改修をしているのだから。
それでも、やはり思うところがない訳ではなかった。
「さて、この尻尾ですが……もう皆さんこれが何なのか、分かってますね?」
「エピオンのヒートロッド」
「正解です。……正直、ただでさえラスボス感の漂っているニーズヘッグに、何故この上尻尾まで付ける必要があるのかは……いえ、まぁ、その辺りはアクセル代表やレモンさん達の趣味に近いんでしょうが」
はぁ、と苦労人らしく溜息を吐くセシル。
数百テラにも及ぶデータは、ニーズヘッグに関係するデータの殆どそのまま送られてきた代物だ。
言うまでもなく、そのデータはシャドウミラーの中でも最大級の機密データとなる。
そんなデータを、こうも軽々しく送ってこないで欲しいというのが、セシルの正直な気持ちだったが、レモンからの指示を考えるとそれもしょうがないのかという思いもあった。
「とにかく、レモンさん達はヒートロッドをニーズヘッグの尻尾として使う事にしたらしいです。それで、私達にはその尻尾に追加するシステムや機能を考えるように、と。ちなみに現在判明しているのは……」
どこからともなく取り出した指示棒を使い、セシルはヒートロッドを……いや、ニーズヘッグの尻尾を示す。
「基本的にこの尻尾はT-LINKシステムによる操作で動かすようにするらしいですね。それとこの先端ですが……分かりますか?」
次にセシルが示したのは、尻尾の先端。
エピオンが使っていたヒートロッドでは、その先端は特に何かがある訳ではなく、鞭の身体を維持している部品がそのままあるだけだった。
だが、ニーズヘッグの尻尾となっている部分には、かなり大きめな菱形のような何かがついている。
他の技術者達がその部分を見たのを確認すると、セシルは言葉を続ける。
「その先端部分には幾つかの機能があります。まず単純にT-LINKフレームによって出来ており、先端に念動フィールドによって鋭い刃となり、敵を物理的に刺すことが可能となります。勿論ヒートロッド全てがT-LINKフレームによって出来ている以上、T-LINKシステムによって本物の……いえ、それ以上に強力な尻尾として使用可能になっています。そして……」
一旦言葉を切ったセシルが手元の機械を操作すると、空中に浮かび上がっている映像が切り替わる。
今まではニーズヘッグ全体が映し出されていたのだが、次は尻尾の先端部分だけをアップして映し出した
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