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転生とらぶる
ペルソナ3
番外編060話 その頃の技術班 中編
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ったが、ふとメールが届いているのに気が付く。
 普通のPDAではちょっと受け取るのが難しいだけの容量のメールだったが、シャドウミラー製のPDAであればその辺は全く問題はない。
 それこそ数百テラのデータであっても、一瞬で受信する事が出来るのだから。
 そしてデータを見たセシルは、まるで永久石化光線で石化されたかのように、ピキリと動きを止める。
 そんなセシルを置いておき、技術者達はそれぞれが自分の意見を口にする。

「そう言えば、エピオンの変形した姿ってドラゴンみたいな感じだよな? どことなくファブニールに似てるし」
「あ、お前もそう思ったのか? 俺もだ、俺も。……けど、偶然にしてはかなり出来すぎっつーか……」
「もしかして、アクセル代表の念動力でこの世界に来る事が分かっていたとか?」
「それは……ないとは言いきれないのが、アクセル代表らしいんだよな」
「そうそう、正直なところアクセル代表って色々な意味で人間止めてるし」
「いや、そもそもアクセル代表は混沌精霊だから人間じゃないだろ」
「……普通の人間なら、恋人を10人以上も作って、その全員と同居して、しかも不満を抱かせないなんて真似は出来ないけどな。それこそ、普通なら腹上死していてもおかしくないし」
「あー。分かる。1人や2人だったら羨ましいと思うけど、あれだけの美人達と毎日一緒にいるとなると、俺だったらちょっと無理だな」
「もしかして、アクセル代表が自分だけで他の世界に行くのって、それが理由か?」
「いや、それはないだろ。でないと、他の世界に行く度に恋人を連れ帰ってる理由が分からん。……まぁ、アクセル代表が他に類を見ない程の女好きってのは間違いないんだが」
「それでいて、あのハーレムを崩壊させたりもしないんだから、凄いよな」
「その辺は、レモン様の実力なんじゃないか?」
「あー、まぁ、そうかも」

 そんな会話がセシルの耳に入り、やがて急速に赤くなっていく。
 ロイドと色々と微妙な関係ではあるが、まだ正式にくっついている訳ではないセシルにとって、その手の話は刺激が強い為だ。
 それでも向こう側に行っていた意識が戻ってきたのだから、今の話が全く意味がなかった訳ではないのだが。

「……」

 頬が赤く染まったままのセシルだったが、ともあれ今は自分のやるべき事をやろうと、送られてきたデータを空間に投影する。
 そんなセシルの様子に、技術班の者達もそれぞれがそちらに目を向けた。
 そこに映し出されているのは、ニーズヘッグ。
 ただし、技術班の者達が知っているニーズヘッグとは形が違っている。
 ……具体的には、ニーズヘッグの腰の辺りから尻尾が生えているのだ。
 そして、この場にいる全員がその尻尾がどのような存在であるのかをすぐに理解する。
 何故なら
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