エイリアンVS陰陽師 宇宙人がなんぼのもんじゃい! 1
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とか言って家を出たのが気になって来たら、やつらにおそわれたってハナシ。そのくらいしか聞けなかったわね。ひどいショックだったみたいで、それ以上のくわしいことを話せるような状態じゃなかったわ」
「……その黒服たち、ひょっとしてメン・イン・ブラックかも」
それまでだまっていた天馬が眼鏡を光らせ、沈黙をやぶる。
「麺・イン・ブラック? イカスミのパスタか?」
「ちがうよ! 宇宙人やUFOなんかの目撃者や研究者のところに現れて脅迫や警告をあたえたり、さまざまな圧力や妨害行為をする謎の組織で、その正体は地球人の恰好をした宇宙人じゃないか、という説もあるんだ。こないだいっしょに見てたTV番組で、『ドキッ! 真夏の夜の丸ごと超常現象スペシャル20XX ポロリもあるよ!?』でも説明してたでしょ」
「ああ、そういえばそんなの言ってたな」
「そうだよ、みんな。やつらはすでに地球にやってきて、侵略の機会を虎視眈々とうかがっているんだ!」
「やつらって、それはつまり……」
「宇宙人だよ!」
「だよなぁ、宇宙人、だったんだよな、さっきのやつら」
「そうさ! 宇宙人だよ! いいかい、みんな。すでに地球上には宇宙からの侵略者が、やつらがやってきているんだ! たとえば一九四七年、実業家のケネス・アーノルドはワシントン州レーニア山の近くを自家用機で飛行中に編隊を組んで飛行していた九機の未確認飛行物体を目撃し、その形状からフライング・ソーサー(空飛ぶ円盤)と命名した。UFOという名称を生むきっかけになった事件だよ。おなじ年にニューメキシコ州のロズウェルに空飛ぶ円盤が墜落して、その機体や中に乗っていた異星人が米軍の手によって回収されたロズウェル事件も有名だよね。――アメリカ政府には『MJ‐12』と呼ばれるUFOや宇宙人問題を専門にあつかう大統領直属の秘密機関が存在し、ラスベガス北部にある秘密組織エリア51でやつらの研究をしている。チリでは異常航空現象研究委員会(CEFAA)という組織があって、航空機の航路安全を守るためにチリ全空域に現れた正体不明の航空現象、つまりUFOのデータを収集、解析しているんだ――。常識だよ!」
「お、おう……」
「これはもう僕たちだけの問題じゃない、早くみんなに知らせないと大変なことになっちゃうよ!」
なにかのスイッチが入ったのか、いつにないテンションで天馬はそうまくしたてて、宣言した。
「……モルダー、君は疲れてるんや」
「だれがヒマワリの種の大好きなFBI捜査官ですか!」
「暑気あたりには漢方の清暑益気湯が効くいうから、なんなら処方しよか?」
「だからそんなんじゃないですって!」
警察か自衛隊か、はたまた宇宙航空研究開発機構(JAXA)かアメリカ航空宇宙局(NASA)か
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