0229話『防空棲姫の再来』
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たので、
「ああ。それではさっそくだけど出撃してくれ。多分大丈夫だろうからな」
「「「了解」」」
みんなはそれで出撃していった。
「きっともう乗り越えられるよな……前の時も乗り越えられたんだから」
「そうですね。照月さんがいるのがその結果の形ですからね」
大淀とそんな会話をしながらもみんなが無事に突破してくれるのを祈っているのであった。
……私を手に入れるための作戦で苦労させられたという防空棲姫。
私は今回初めて会うんだけど少しだけ緊張するなー。
「照月さん、大丈夫ですよ。きっともう乗り越えられますから」
「そ、そうですよね! 照月、少しだけ不安になっていました」
筑摩さんにそう励まされて私もなんとか気持ちを高ぶらせた。
そして道中の深海棲艦を倒していきながらも私達は進んでいく。
羅針盤が示された方へと進んでいくとなにやら少し毛違いの深海棲艦と遭遇する。
「フフ……キタンダァ……? ヘーエ……キタンダァ……」
その深海棲艦はそう言ってクスクス笑っている。あれが防空棲姫なんだね。
私の超10p砲ちゃんと比べてもなお大きい高角砲を従えている防空棲姫はなるほど、確かにあれなら艦載機を簡単に落とせるんだろうなという思いをさせられる。
だけど!
「私達はあなたになんか負けないんだから!」
「おう、言ってやれ照月!」
摩耶さんにそう言われて私も少しだけ勇気が持てた。
防空棲姫はそれで不気味な笑みを浮かべながらも、
「ソーオ……アソンデアゲルワァ……」
そう言って高角砲を構えてきた。
「艦載機を出します! ポーラさんと筑摩さんも続いてください!」
「わかりました!」
「行きますよ〜!」
千歳さんとポーラさん、筑摩さんの艦載機や戦闘機の発艦であの防空棲姫に落とされないかと少し心配に思っていたんだけど、
「……なんだ。あんまり今回は落としてこないんだね」
そんな古高さんの呟きが聞こえてきた。
そう、今回はそんなに艦載機も落とされていない感じだ。
これが弱体化の証みたいなものなのかな……?
とにかく、
「制空権を確保! みなさん、私、羽黒に続いてください!」
今回の旗艦の羽黒さんの普段ではあまり見せない大声を上げて私達は防空棲姫と他の深海棲艦へと攻撃を開始した。
「オノレ……オマエモイタクシテヤルゾ!」
防空棲姫も抵抗はしてくるんだけどあきらかに私達の方が実力はあるのは明らかな戦闘になってきた。
そして夜戦へと突入していき、
「このあたしの攻撃で、沈めー!」
摩耶さんの連撃がさく裂して防空棲姫は、
「クッ……コンナコトガアッテイイノカ……」
という捨てセリフを残しながらも沈ん
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