第七章 C.D.の計略
12月/クリスマス
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それを受け取り、おどおどと礼を言う雪歩。
「あ、ありがとうございます・・・・でも・・・・」
「いいのいいの。せっかくなんだしさ。で、これがクリスマスプレゼント」
「・・・え?」
「片方だけなんておかしいでしょ。ちゃんと両方渡す人なんですよ、俺は。ってことで手袋」
「わ、あったかい・・・・」
「唯子もさ、こういうイベントと誕生日かぶってるやつでさ。おじさんたちが一つにまとめて一個のプレゼントとかしてたから、もう機嫌悪くて悪くて」
「はぁ・・・・・」
「まあ気持ちはわかるし。だから、俺そういうのに関係なく上げることにしてんだ」
一気に持ってかれるけどね〜、と財布をひらひらさせながら笑う翼刀。
それを見て、雪歩は自然と笑みが出てきた。
「大好きなんですね?」
「え?んまあ・・・その、はは・・・・」
それだけ聞いて立ち上がり、ポンポンと払った雪歩が翼刀へと向き直って微笑みかけた。
「唯子さん、待ってるんじゃないんですか?」
「まだ予定まで時間あるけど・・・・」
「行ってあげてください。ほらほら、早くですよ!!」
「うわ、ちょっとまって!!」
グイグイと押し込んでいく雪歩に負けて、じゃあバイバイと手を振る翼刀。
そして去っていく彼を見ながら、後ろに手を組んでくるりとターン。
「まーことちゃん」
「え?あ、あははぁ・・・・ばれてた?」
「うん。気づいてたよ」
「あの、その、雪歩」
「大丈夫」
「・・・・・」
「翼刀さんは確かに私を助けてくれた。感謝もしてる。だけど、私そういうのじゃないかなって思うの」
「雪歩・・・・」
「だ、だって・・・・」
「もういいよ。わかったよ・・・・」
「だって私の王子様は、やっぱり真ちゃんだもの!!!」
「雪歩、がんばっ・・・えっ」
「翼刀さんもいいけど、やっぱり真ちゃんが誰よりなにより一番だよ!!」
「え、ちょ雪歩抱き付かないで!うわぁどこに手を入れてるのねえ!?」
「イタズラした真ちゃんは罰ゲームで改造されること!!さあ、さあさあさあ!!さっき見たお店に、すっごく似合いそうな服があったんだ!!行こう!!」
「・・・ちなみにそのお店は?」
「メンズ」
「ま・・・・・」
まっこまっこり〜ん!!!!
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ピリリリリリ、ピリリリリリ、ピリリ
プッ
『はいもしもし・・・・』
「唯子か?お前今どこにいるんだよ」
『わ
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