暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
11月/文化祭
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る巨大迷路。
どうやらここは、杏子たち魔法少女で作り上げた催し物らしい。

そこに訪れたのは、火野映司。
隣には、めんどくさそうについてきたアンクもいた。


「お、あんこじゃねーか」

「アンクだ!!」

「いつも言われてっから、こうやって誰かに言うとすっきりするんだよ」


へへっ、と笑いながらお菓子をつまむ杏子が、やって行くのかい?と聞いてくる。
せっかくだからやってみようか、と意気込む映司。

しかし、対照的にアンクは乗り気ではない。


「勝手にやってろ。俺はメダルをいただきに来ただけだ」

「あん?まどかのやろーなら、ほむらと一緒に回りに行っちまったぞ。30分以上は帰ってこねーだろうな」

「チッ!!」

「なーアンク。暇つぶしにやってこーぜー」

「断る。だったら俺はここで待つだけだ」




「ほっといてやれよえーじ」

「そっちのはわかってるみたいだな」

「ああ。ようはクリアできなくて赤っ恥かくのが怖いってことだろう?」

「なんだと?」

「クリアできんのか?」

「当たり前だ!!俺はグリードだぞ!!舐めるな!!おい映司!!行くぞ!!」

「一回百円でぇーす」

「払っとけ映司!!」

「へいへい・・・・」




「俺はこっちに行く」

「え?別々?」

「俺は俺でクリアする。あの餓鬼にイチャモンはつけられたくないからなァ・・・」


20分後



「ゴール!!」

「お、なかなか好タイムじゃねーか。ほい、景品の菓子」

「ありがと。アンクは?」

「まだだ」




「チッ!!こっちはハズレか・・・・また行き止まり!!クソッ!!」

2分後

「一度通った道に逆戻りだと!!?クソッ!!最初の道に戻っちまったぞ!!」

さらに1分後

「壁伝いに行けばいずれはゴールにつく。ハッ!最後にモノを言うのはやはりココ(頭)らしいなァ」

さらに6分後

「25個目の行き止まり・・・・」





「杏子ちゃーん、どう?」

「おー?まどか、もういいのか?」

「ううん。まだ回るけど、ちょっと荷物置きに来ただけ」

「そういやアンクが来てたけど?」

「え?あ、じゃあ杏子ちゃんこれ渡しといて」

「ん、わかった。にしても難儀なもんだな」


鹿目まどかは、祈りとともに魔法少女になった。
その結果因果になるところを、アンクの投げ入れたメダルによって誕生したヤミーが肩代わりをしてくれたために現世に残っている。

すると、まどかから定期的にメダルが転がり落ちてくるようになったのだ。
多分、アンクはこれを回収しにわざわざ来たのだろう
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