第七章 C.D.の計略
11月/文化祭
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「お姉、二人でお願いします」
「お、詩音と悟史じゃん。お熱いねぇ!でも今はちょっとストップ」
「なんでだい?」
「舜が入ってる」
「待ちますか」
「そうだね」
『ちっ、畜生!!こうなったら教室ごと吹き飛ばして』
『バインドー♪』
『ノォ!!』
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鉄翼刀も、学生時代を懐かしみながら文化祭を見て回っていた。
中でも、彼の興味を引いたのが
「トラップ入門?」
ある教室の看板には、そう書いてあった。
さっそく入ってみることにする翼刀。
「何やってんの沙都子ちゃん」
「あら、翼刀さんではございませんの!!」
「一名様、ごあんな〜い!!」
「葉留佳ちゃんまで」
受付を通ると、中にいたのは沙都子と葉留佳だ。
なるほど。この二人ならトラップなんて朝飯前だろう。
「いやいや、はるちんのレベルなんて沙都子ちゃんに比べたら」
「を〜っほっほっほ!!わたくしのトラップは「いたずら」レベルではないんでございますのよ!!」
「いや、まあそりゃあなぁ」
聞いた話だと、彼女のトラップは国の特殊部隊一つ相手にしても十分通じるレベルらしい。
地元だったことを考慮しても、その出来のよさは称賛に値する。
「こっちの学校でもやってるんだって?」
「ええ。ですが・・・・」
「?」
もはや雛見沢は閉塞的な土地ではない。
雛見沢症候群もすでに解明された今、外からくる人間を阻むことも、行く人間を引き留める必要性もなくなったからだ。
しかも、雛見沢の土地は昭和58年から現代にまで引っ張り出された、結合した世界の中でも稀有な土地。
その村の形容や自然、各家々の合掌造りが認められて、今では文化遺産として観光客にも困らないくらいになっている。
隣町の興宮も、雛見沢へのアクセス地として栄え始めている。
故に沙都子も梨花も羽入も、圭一やレナ、魅音達がこちらに進学しているということもあってこっちの学校に通っている。
だが彼女のトラップがなりを潜めるわけもなく、当然ながら様々な教員や生徒がその憂き目にあっているのだが
「でもあれだろ?最後にはみんな笑って終われるレベルなんだろ?」
「それでも・・・ねぇ?」
「この前赴任してきた先生に、一切通用しなかったんですの・・・・」
「この前?だれ?」
「化学の本郷先生ですわ・・・・・」
「・・・・・あー」
そう
何を隠そう、本郷猛はこの学校の科学担当教諭である。
城北大学
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