第七章 C.D.の計略
10月/体育祭 午前の部
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朝である。
今日も新しい一日の始まりである。
セルトマン事件の収束からの一週間は、事件の後処理で手一杯だった「EARTH」。
各被害状況の確認と、各機関への報告書の提出。マスコミへの対応や、周囲住民へのアフターケア。
住居などのほうは、すぐに復旧された。
オフィスビルや繁華街も、もうすでに人がにぎわい始めている(それどころか、「EARTH」事件ツアーなる企画がすでに動いているらしい)
と、一週間はそんな感じであっという間に過ぎていった。
では、今は何をしているのか?
次の一週間はというと
「お前ら急げよ!!」
「畜生!!なんで学校がこんなになってんだ!?」
「来月には運動会とか、ここホントバカじゃねえの!?」
「責任者は!?」
「俺が理事長だ文句あるかァ!!」
「黙れ仕事しろ」
「「「「はい・・・・」」」」
「EARTH」敷地内で、奇跡的に原形の残った学校の、復旧作業だった。
建設工事の業者の人たちの指示に従い、「EARTH」メンバーが有志で手伝っている状況だ。
しかも、この学校の責任者である「EARTH」局長は「あ、10月最初の土曜日に運動会だから」とか言いやがった。
「あー・・・・学校一か月くらい休みだと思ったんだけど」
「もしそうだったとしたら、超上級お嬢様学校に放り込んでやるところだったが?」
「わーい!すぐに直る学校って大好き!あーすばんざーい!!」
建設現場の手伝いなど、なかなかできないとして雛見沢部活メンバーが今日は来ている。
魅音と蒔風の会話にはぁ、と溜息をつきながら、圭一やレナがせっせとコンクリートを運んでいた。
「おっとっと」
「圭一君、手押し車で転ばなくなったねー」
「レナの宝探し手伝ってればな。俺ももう雛見沢に結構いるし。沙都子ー、トラップ仕込むなよー?」
「を!?ヲホホホホホ?な〜にを言ってらっしゃるんですの圭一さん?」
「じゃあお前の担当箇所、悟史と一緒に確認するからな」
「最後の点検に行ってきますわぁ〜!!」
「・・・・・・レナ」
「なに?圭一君」
「終わるのかな?」
「オワってるね」
「そういうこと聞いてるんじゃないよ」
様々な能力者がいる分、仕事の進みは早い。
学校復旧作業開始三日目。
外観はすでに完璧に仕上がり、学校内ライフラインも今日で開通だ。
「にしてもよぉ。なんであんなデカい穴が校舎に空いてたんだ?」
「さ、さあ〜?なんかすごい戦いがあったんじゃないんすかねぇ〜?」
「私知ってるよ〜?あの校庭も、私と翼刀が闘ってる時にやっちゃったんだし」
「・・・
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