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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
10月/体育祭 午前の部
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!!」


『とはいえ、やはり先にリードしている分、そしてさらに能力持ちの美琴選手は早い!!』

『吉井っちを半周以上おいて行ってるね!!』

『メイド服で食らいついている吉井選手もなかなか・・・あれは?』

『なに?』


『いえ、まさか・・・わ、私の目に狂いがなければ・・・・揺れましたッッ!!』

『なにが』

『よ、吉井選手の胸がッッ!!なぜかは知らないが揺れていますッッ!!』

「「「「なにぃぃぃいいいいいいいい!!!」」」」



一人一人がバラバラに何かを成そうとしても、それは決して完成しない。
みんなが一丸となるからこそ、皆が一つの思いに集うからこそ、奇跡と言うものは起こる。

もし、数百人単位が一斉に何か同じことを思ったなら・・・何も起きないはずはない。

――――――――民栄文庫『人の想いの力』より抜粋




『誰もが思った!!なぜおまえがメイド服なのかと!!!』

『そう。みこっちゃんのほうが、華があると!!』

『しかし・・・しかしだッ!!』


『『彼女だったら、揺れなかったッッ!!!』』


((((((((((全力で同意だ))))))))))

ビキィッッ!!



『お?お?美琴選手が止まったぞ?ゴールまであと一歩で止まって』

ドンッッ!!!

『レールガン飛んできましたね!!』

『危ない危ない〜。防御担当玄武のじっちゃん、サンキュ!!』




「チ゛ッッ」

『女子とは思えない舌打ちですね』

『全く』

『お主らそれくらいにせぇよ。次は守らんぞ』



『わかりました。後で殴られに行きます』

『仕方ないかぁ〜』

『そして美琴選手、ゆっくりと吉井選手の方へと逆走ッッ!?』

『まずい!!今の美琴選手は自分より大きな人を焼き焦がす気だ!!』




「あ、あれ?なんであの子こっちに・・・・」

「フンッッ!!」

「うわあぶなっっ!!!」

「あっはは!いけないいけない☆みこっちゃん、極殺電撃必殺爆滅滅殺パンチを外しちゃった♪(てへぺろ)」

「!?」


『ああ!!みこっちゃんの精神が崩壊している!!』

『我々は思った以上に罪深いようですね・・・』

『でも面白いね』

『否定はしません』

『にしてもうまく躱したね、吉井っち』

『まあ彼もああいうのには慣れてますし』

『とか言ってると、みこっちゃんからもう一発パンチが!!』

『どうあっても直接素手で片付けたいみたいです!!』

『しかし、吉井っち、それを躱して立ち位置を変えた!!』

『このまま逃げれば同時にゴールですよ!!あ』

『あ』
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