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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
邯鄲乃夢 4
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ばきつつ、呪を唱える。ことさら複雑な術式や呪力を込める必要はない、先ほど打った金行符の術式に少し手をくわえてリライトすると、磁力に吸い寄せられていた無数の武器が飛散し、包道乙と鄭彪を目がけて襲いかかる。
なんらかの防御行動をとるはずだ、その隙に逃げ出す。そのような算段だったのだが。
「縛!」
包道乙が呪言を発すると強力な呪力が迸り、雨霰と飛来する武器の動きを中空でピタリと停止させた。
裾がひるがえると手は転法輪印を結んでいた。不動金縛りの術だ。
肉体や精神の動きどころか、投擲された物体の運動エネルギーをも金縛りにして停止させてしまったのだ。
これほどまで強烈な呪力をあやつれるとは、完全に予想外であった。微塵の隙も生じていない、それどころか。
「縛! 縛! 縛!」
流れるような指使いで内縛印、外縛印へと再結印。金縛りの呪縛は秋芳の身にも影響をおよぼし、動きを阻害した。全身に圧力がかかり、まるで水の中にいるかのように動きが鈍化する。
鄭彪はその好機を見逃さなかった。
「隙ありッス、喰らうッス、伏虎十八掌ッス!」
霊力の込められた強烈な掌打が秋芳の頭蓋を打ち砕いた。
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