光の中の闇
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匹敵するレベルの術を放ち、相殺しようとするが、中には相殺出来ずくらってしまうものもあった。それでも彼は気後れする事なく立ち向かっていく
「っ・・・・まさかここまで」
夜桜を左手に持つ。接近するとそれに雷遁を纏わせ振り下ろした。シリュウの身体は雷遁でたった数秒の時間だけだが、身体が痺れ、動きを取れなくなった
「痺れさせたところで私には・・・・・・」
「それはどうだろうな?」
幾つかの印を結ぶ。と同時に左手にチャクラが収束し、放電が起きる。チッチッチッという鳥の鳴き声にも似た音を出している
「この技なら効くだろ。カカシさんから教わったとっておきの術だ。暗殺用のな」
「千鳥」
最早、視認することさえ容易にはいかない。常人では千鳥を躱せる速度で動く事も、防ぎきる事も不可能だ
「ぐっ・・・・??」
動き自体はただの突き。しかし雷の性質変化によって左手は何ものをも貫く名刀と化し、その攻撃を躱すには距離が近過ぎる。高速で迫るハルマを躱す術は今のシリュウには皆無。成す術なく腹部を貫かれるのみだ
「貴様ぁぁあ??」
激昂するシリュウは元の姿に戻る。腹部から溢れ出る夥しい量の血。後退り、よろめくシリュウだが、彼にはまだ立ち上がるだけの力が残っている。術もいくらか使えるかもしれない。
一方でハルマは力を使い果たしたのか地面に倒れ込む。ハルマ自身はチャクラも残り少なく、写輪眼とハクアの衣も消えた。更にシリュウが放った高等忍術をいくつもくらっていてダメージは大きいだろう。不利な状況どころか先程よりも劣勢。しかし、それでもまだハルマは勝利を疑っていないようだ。ただ一点。自身の遥か後方に意識を向けていた
「この私に傷を負わせるとはね。下忍如きにやられたこの屈辱。貴方の死をもって償ってもらいますよ!」
激情のままに口を開くシリュウに、ハルマが小さく笑い声をこぼす
「何がおかしい?」
「切り札晒す時は奥の手くらい隠しておくもんだろ?」
「この状況で一体何を・・・・??」
そこでシリュウは気付いた。風に乗って僅かに伝わる熱気
「もう遅い・・・・」
そして少し離れた場所で巨大な炎の弓矢を形成し、構えるレツの姿を
「当たる筈がない!あんな距離からなど」
「ただの弓矢ならな・・・・・・だが、あいつは炎を自在に操る。チャクラが切れない限りあれは追いかけて来るぜ?」
この傷ではあれを防ぐだけの力を出せない。シリュウはそう判断したのか、レツがいる地点とは逆の方向に足を向けようとしたその瞬間。冷気が周囲を支配する。腰から下が氷に包まれ、動かせない
「くっ!氷だと??」
「お前はハクアの氷を破壊して逃げる事は出来ない。そしてあの矢はチャクラを使い過ぎたお前
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