第三十話 チシャ娘
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
けじゃ無いんだよ。
搦め手から攻めるのも手なんだよ。
「お父様、其処は搦め手から攻めるのが手ですよ」
「ほうテレーゼならどうする?」
「グリューネワルト伯爵夫人を使います、
まず伯爵夫人にミューゼルの幼年学校における虐めを誰かに教えさせて心配させます。
そしてお父様がその旨で彼に爵位を与えると言えば、伯爵夫人は喜んで受けるでしょう。
そうすれはシスコンのあの者の事です、一も二もなく受けるでしょう」
うわー言い過ぎたかな、お父様もケスラーも引いてるよ。
「ほほーテレーゼ様流石ですな」
やっぱ爺様起きてたか。
「うむ流石じゃ」
「お父様の子供ですし、良い師匠達が居りますからね」
「ハハハそうかそうじゃの、のうグリンメルス、ケスラーよ」
「あと今回の爵位授与のカモフラージュにイゼルローンで活躍したミュッケンベンガー大将は伯爵家の次男で爵位を継げません、取りあえず大将を男爵か子爵に叙勲した方が良いかと其れだけの武勲を立てていますし、ここで恩を売っておけば後々役に立ちます」
「他の者が不公平を感じるのではないかの?」
「その辺は大将は十分な武勲をあげてますから大丈夫ですね、
あの者については、お父様だから大丈夫でしょう」
「ハハハ儂は寵姫には甘いからの」
「そう言う訳です」
「陛下流石でございますな、テレーゼ様なれば此から安心ですな」
「自分が無能と知っている者と違い、
自分が誰よりも優れていると言い、
自分よりも劣る者は歯牙にもかけない者には、
それ相応の嫌がらせを受けるべきですからね」
フフフ、貴方がお母様に対して付けた渾名のチシャ夫人。
貴方の嫌いなチシャの様に巻き巻きしてあげますよ。
ラインハルト・フォン・ミューゼル君。
************************************************
増補しました
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ