第三十話 チシャ娘
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れば良いのでは、
いっその事ミュッケンベンガー大将をイゼルローン要塞総司令官にするのも手ですが」
「いやあの者は次期宇宙艦隊司令長官にと考えておる、
今回上級大将に昇進させ宇宙艦隊副司令長官にするつもりじゃ」
なるほどね、彼なら威厳があるしピッタリでしょう。
ラインハルトは『堂々たる者だ、ただし堂々たるだけだ』と批判していたけど、
あれは自分の物差しで言っているだけで実際各戦線では有利に戦っているから、
父様の人物評価は確実だね。
完全に爺様寝てますが、寝てるふりかも知れないのがこの爺様の凄さ。
そうそう慰問袋の事も頼もう。
「お父様、奮戦むなしく叛乱軍の俘虜になってしまった可哀想な将兵達に慰問袋を送りたいのですが、宜しいでしょうか?」
「うむ考えがあるのか?」
「兵達が可哀想ですし平民の人気取りにも使えると思います、
それに何れ帰還させたときに我々の味方としてカウントできるでしょう」
「ではテレーゼに任せよう、自由にせい」
「はいお父様、ケスラーその旨準備を手伝って下さい」
「御意」
そうだズーッと気になっていた事を聞こう。
「お父様お聞きしたいのですが、グリューネワルト伯爵夫人の父親が男爵を求めたとか、断ったとか聞いたのですが、どちらが本当なのですか?」
「あの男は男爵には自分は過ぎたる物と辞退してきおった、其れなりに矜持があるので有ろう」
なるほどね、ラインハルトは父親のことを毛嫌いしていたけど親なりの矜持があったんだな。
此処は一手撃ちますか、ケスラーなら出来るでしょうし。
「ケスラー、グリューネワルト伯爵夫人の弟ですが、最近どうでしょうか?」
「はっ、相変わらず問題を起こしております、走るトラブルと言われてるそうです」
「ハハハ、相変わらずよの」
父上楽しみますね。
「普通なら放校処分に成るのをそのまま居るられるのが、
お父様のお陰だと判ってないんでしょうね、
あの目見れば、お父様を相当恨んでいるのが判りますし」
「そうかテレーゼにも判るか」
「判りますよお父様、ギラギラした野心がだだ漏れです」
「お父様提案なのですが、爵位もない貧乏騎士の小倅と馬鹿にされるのが相当頭に来るのでしょうね、
それならグリューネワルト伯爵夫人の身内なのですから、男爵か子爵を与えてしまったら如何でしょうか?」
ふっいずれ、平民や下級貴族の支持を受ける時、
爵位も持たない貧乏貴族出だと言う事もある程度加味されているから、
そのフラグを折ってあげましょう。
ラインハルト・フォン・ミューゼル男爵殿、いや子爵殿かな。
「そうかのあの者が受けるかの」
そうでしょうね、お父様もそう思う出しょうね、ケスラーも頷いてるわね、
私も思うよ、けどね作戦はビッテンの様に突撃だ
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