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いろいろ短編集
桜の音色に包まれて
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幸福感で満たされていた。

 温かな梨子ちゃんのピアノ。

 その音は、私を優しく包み込んでくれているようで。


 桜の音色に包まれて、私は愛するひとと幸せな時間を手にした。


 それは私の手に余るほどの大きさで。
 零れ落ちないように、両手をギュッと握りしめるのだった。
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