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国木田花丸と幼馴染
がんばルビィ!
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よな、この先生。


「あのっ! アタシも行きます!」

「うむ、わかった」


 こうして俺たちは保健室へ行くことになった。



***



 保健室で軽く手当を受け終わると、その様子を見守っていたサヤカが、俺に一言謝って帰っていこうとした。


「黒澤にもちゃんと謝れよ」


 サヤカの背中にそう言うと、サヤカは俺に背中を向けたまま小さく首を縦に振り、保健室から去っていった。


「榎本くん。怪我は少し腫れてるぐらいだけど、一応親御さんに連絡入れておくわね」

「あ、はい」

「それじゃあ、私は少し席を外すから。あ、まだ帰っちゃダメよ?」

「わかってます」


 まだ若い養護教諭の女性は、ニッコリと柔和な笑みを浮かべてそう言うと席を外した。

 頭の打った場所を手でさすってみるが、なんの問題もない。少しチクリと痛む程度で、大した怪我ではなさそうだ。


 ――コンコン。


 保健室のドアがノックされる。先生に用事だろうか。そう思いながらドアを見ていると、ドアは小さく、申し訳なさそうに少しだけ開かれた。


「し、失礼します……」


 中に入ってきたその人物は――。


「黒澤!? お前、マルの家に行けっていっただろ!」

「ピギィ!?」

「あ、ごめん……」


 つい大声を出して黒澤を怖がらせてしまった。一言謝ると、黒澤はおずおずと俺に近づいてきた。


「あ、あの……ルビィ、あれからずっと見てて……それで、榎本くんが倒れたから、近くにいた先生呼んで……」


 ……そっか。あのとき、どうして先生が校舎裏に来たのかと疑問に思ったが、黒澤が助けを呼んでくれたのか。


「そっか……ありがとな、黒澤」

「うん……」


 会話が続かない。だけど、この沈黙も嫌いじゃない。黒澤は会話が苦手な女の子だから、それを受け入れた上で話を聞いてあげたいと思わせる。黒澤にはそんな不思議な魅力がある。


「あ、あのっ! ルビィねっ!」


 黒澤が突如、決意したように話し始めた。俺は一生懸命に伝えようと努力する彼女の言葉を、黙って最後まで聞き届ける。


「榎本くんが友達だって言ってくれて嬉しかった! でも、今のままじゃ、また榎本くんに迷惑かけるかもしれないから……だからねっ!」


 黒澤は、満面の笑みを浮かべて。


「ルビィ、もっとちゃんとできるように頑張る! ちゃんとお話しできるように頑張って、ずっと榎本くんと友達でいられるように頑張る! だから、だから……!」




 ――これからもルビィと、友達でいてください。




「こちらこそ。こんな俺でよければ、こ
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