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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0228話『佐渡の着任』
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「対馬も昨日に配属になったばかりですが……少しだけ先輩ですね、うふふ」
「そっかー! みんながいるならこりゃこれから楽しくなりそうだなー」

佐渡はそんな感じで笑みを浮かべている。

「それじゃ指令。佐渡様はこれからどうすればいいかい?」
「そうだな。それじゃ択捉、それに松輪に対馬の二人も最近新設した海防艦専用の寮へと案内してやってくれ」
「わかりました! それじゃ国後さんと占守さんにも知らせてきますね! さ、行きましょうか佐渡」
「おうよ! えと、案内頼むぜ。それじゃ指令、また後でなー」
「わかった。後で君の荷物も届くだろうから届いたら知らせるよ」
「ありがとな!」

四人はそれで笑みを浮かべあいながら海防艦寮へと向かっていくのであった。
それを私と軍の運転手さんとで見送りながら、

「しかし……艦娘というのは不思議なものですね。あんな駆逐艦の子よりもわりかし小さい姿で戦えるのですから」
「それには同感です。それでも過去の艦船の時代の記憶を持っていますから侮れませんからね」
「そうですな。あんな子供の姿をしていますが私よりも年齢は上なのですから見た目では判断しかねますしね」
「それもそうですね」

そんな感じで運転手さんと雑談をしながら少しの時間が経過して、

「それではそろそろ私も帰らせてもらいますね。また報酬の子が出ましたら送りに来ますので」
「はい。その時もまたよろしくお願いします」
「では失礼します。これからも頑張ってくださいね、珍しい女性の提督さん」

運転手さんはそんな感じで正門から車に乗って去っていった。

「珍しい女性の提督さん、か……やっぱり女性は少ない方なんだろうな」
《そうみたいですね。久保少佐も珍しい部類なんでしょうね》
「そうだな。七海ちゃんも海軍に入るって言っているけど狭き門なんだろうな」
《いつもたまに町で会う女の子ですね》
「ああ。提督になるために勉強しているけどまだまだ小学生だから先の話になる感じだよな」
《七海ちゃんが不安ですか……?》
「いや? 後輩になるのなら色々と教えてあげたいとは思っているよ」
《そうですね。きっと、七海ちゃんも喜ぶと思います》
「この作戦が終わったら町に会いに行ってみるか……」
《提督? 少し死亡フラグが立ちますからそういう発言はやめておいた方がいいですよ?》
「おっと……そうだな。いかんいかん、まだ気を緩めていい段階じゃないからな」

榛名とそんな会話をしながらも明日からは第三海域の攻略をしようと私は考えていたのであった。





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