第四章 腕試しと来襲
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久遠「強ければ、か。.....ならば簡単だな。森羅、和奏と立ち合え」
森羅「結局、こうなるのか」
久遠「そう申すな。これもお前の為だ」
森羅「まったく、生意気なガキどもだ」
久遠「ならばやめて、逃げるか?」
森羅「いや、確かにこれからの自分の事を考えると、やるしかあるまい」
森羅の答えに、久遠は喜びの笑みを浮かべる。
久遠「うむ。よくぞ申した。それでこそだ」
森羅「まったく。......所で、どこでやるんだ?この評定の間では、壊しかねん」
和奏「なら庭でやればいいだろう!!」
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城の広大な庭の中に設営された仕合の場所に集った森羅たち。
設営された勝負場を見渡す森羅は1人呟く。
森羅「手回しがいいな。まったく」
そんな彼に帰蝶が言う。
帰蝶「先ほど先駆けが参りましたので。....まぁ精々頑張ればいいんじゃない?」
森羅「随分、手厳しいな?」
帰蝶「気のせいではないかしら?ご武運を」
そのまま帰蝶は、自身の観戦席に座る。
森羅「面倒な奴らだ」
その時、久遠の声が響く。
久遠「両者、位置に着け!」
森羅と和奏は、互いに見合って立つ。
和奏「謝るなら、今の内だぞ!」
森羅「何故俺が謝る必要がある?」
和奏「それはお前がぼくに勝てないに決まってるからだろ!!」
すると、和奏の雰囲気が変わる。
和奏「黒母衣衆筆頭、人呼んで織田の特攻隊長、佐々内蔵助和奏成正!」
森羅「荒神、森羅」
和奏「へへっ、いい度胸だ。そこは認めてやる!」
森羅「はいはい。それよりお前の武器はどうした?」
和奏「待ってろ。おい猿!ボクの槍を持ってこい!」
少女「は、はいぃぃぃぃ〜」
猿と呼ばれる少女が、槍らしきものをもって来た。
森羅「それが...槍か」
和奏は槍?を受け取ると、槍の柄を地面に突き立てながら、自慢する。
和奏「ただの槍と思うなよー!この槍は国友一貫斉の絡繰り鉄砲槍だ!」
森羅「鉄砲槍?ガンランスか?」
和奏「がん...らんす?何だそれは?槍か?」
森羅「ああ。俺は持っていないが」
和奏「何だそれは...まあいい。どうせお前の負けは決定的だ」
森羅「(ここの娘どもは、年上に対する敬い方がなっていない。どういう育てかたしてんだ)」
ひとり愚痴る森羅に和奏
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