第四章 腕試しと来襲
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麦穂「おはようございます。森羅」
森羅「ああ」
麦穂「昨日の夜は、助かりました。改めて御礼申します」
森羅「別に気にしなくてもいい。無事であればそれでいい」
麦穂「はい...」
森羅「....」
2人の間に、微妙な空気が包まれる。
森羅「...所で、何か用か?」
麦穂「え!あ、はい!久遠さまがお呼びですので、どうぞこちらへ」
森羅「ああ」
麦穂の案内で、評定の間に事になった森羅。しかし.....
???「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
自己紹介を済ませた森羅に、赤い髪の少女がいきなり声を上げた。その彼女に壬月が諌める。
壬月「頭が高いぞ、和奏。御前で在るぞ」
しかし、彼女の制止の声に反発する和奏。
和奏「だって壬月さま!いきなり出てきた鎧ずくめのこんな男が殿の夫なんて、どう考えたって....!」
壬月「その件は後にしろ」
それでも壬月は、表情を険しくしながら諌める。
和奏「むぅー...」
和奏が唸りながらにいる時に、今度は和奏の左隣に座っていた滝川 一益。通称、雛が和奏と同様に異を唱える。
雛「まぁ佐々殿の意見も分かりますよー。雛もそう思いますしー」
犬子「佐々殿、滝川殿の意見に犬子、じゃなかった、この前田又左衛門犬子も同意見だよ!!」
麦穂「犬子ちゃん、無理して言葉遣いを改めなくても良いですからね?」
犬子に苦笑いを向けながらに言う麦穂。
犬子「えへへ、ごめんなさーい」
雛「と、言う訳で、我ら三若は反対の立場ってことでー」
和奏「そうそう!やっぱ雛も犬子も分かってるなー。さすが相棒だ!」
雛「まあ、久遠さまがお決めになったことだから、認めるしか無いんじゃないかなーって、雛は思ってるけどね」
と、掌を返す雛。
和奏「なに軽く言ってるんだよ雛ぁ!久遠さまの夫と言えば、政戦両略で尾張にとって重要な位置に当たるんだぞ!」
和奏「それをどこの馬の骨か分からない男が、いきなり出てきて夫になるとか、そんなの認められるかー!!」
犬子「そうだそうだ!!」
壬月「...と、いう意見が出ておりますが」
久遠「うむ...。まあそうなるであろうな。...おい、和奏」
和奏「はい!」
久遠「どうすればこやつを認める?」
和奏「ぼくより強かったら認めます!」
犬子「え。結局それなの、和奏ぁ〜」
雛「まあ、和奏だし」
犬子と雛の二人は、呆れながらに言う。しかし久遠は、何かを決めた表情であった。
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