第四章 腕試しと来襲
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そんなとき...」
森羅「要は、俺に他の男どもの魔除けになれ、っと?」
久遠「うむ、そうだ。だがその代わり、そなたの衣食住はこちらが用意する。どうだ?」
森羅「.....」
久遠の提案に、森羅は思考する。自分の置かれる状況がとても奇異である為、どうにも出来ない。ドンドルマに戻る手がかりすらない。
久遠「森羅?」
故に森羅に残されたのは.......
森羅「いいだろう。その提案聞こう。だが、条件がある」
久遠「ん?いいだろう。何だ?」
森羅「今からお前は、俺の雇用主だ。そして俺との契約期間は、俺が元の世界に戻れるまでだ」
久遠「分かった」
森羅「次に、偽の夫婦を演じてやるが、俺に対して必要以上に干渉するな。いいな?」
久遠「何故だ?」
森羅「俺はハンター...つまり狩人だ。誰かと仲良しこよしをする気は無い」
久遠「何とも面倒な男だ。辛くは無いか?その生き方」
森羅「ハンターとはそういう者だ。俺みたいに、群れるのを好まず1人狩りに赴く奴だっている」
久遠「はあ、分かった。そなたの条件は飲もう。だがその代わり、こちらが協力してほしい時はしてもらうが、よいか?」
森羅「ああ、いいだろう。これで決まりだ」
久遠「では、部屋の外で待っておるから、着替えは...その鎧か?」
森羅「ああ」
森羅の返答に、久遠は溜息吐く。
久遠「はあ、いずれはお前の服を用意せねばな。まあ、それはまた今度だな」
帰蝶「では、部屋の外でお持ちしています」
そう言って、2人は襖を閉めて部屋から出た。
森羅「...はあ〜」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
屋敷から出た森羅は、久遠と帰蝶の案内で彼女たちの城に辿り着く。
そして、久遠は評定に赴き、森羅は別室で待機となった。
森羅「....」
床に胡坐を?き、瞑想に入っていたが、ある疑問に考えていた。それは前回現れたアオアシラである。
森羅「(何故、この地でアオアシラが現れた?まさか他のモンスターも居るのか?だとしたら奴も...」
そこで在る事に気づく。
森羅「あ、虎鉄の事忘れてた」
そんな時....
麦穂「森羅殿、麦穂です。襖を開けて宜しいでしょうか?」
襖の向こうから麦穂の声が、聞こえた。
森羅「ん?ああ。構わない」
麦穂「では、失礼します」
麦穂は襖を開けて、三つ指を立てて床に伏せて挨拶をする。
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