第四章 腕試しと来襲
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翌日
森羅「ん..んんっ、朝か。やはり夢ではないか」
森羅は、上半身を起こして周りを見渡す。そこは、久遠が彼に用意してくれた部屋である。それを確認してから完全に布団から離れて、傍に置いてある自分の防具...アカムトXを纏い始める。
下半身から着替え、次は上半身の着替えに移った時である。
久遠「起きろ森羅!!」
彼の部屋の襖が開けられ、久遠と彼女の妻である帰蝶が現れが、間が悪かった。彼の着替えの最中であったからだ。
久遠「す///すまんっ///!!着替えの最中であったかっ///!」
彼の逞しい上半身を見た久遠は、頬を赤くして慌てながらそっぽ向いた。
しかし彼女とは裏腹に、帰蝶は違った。彼女は、森羅の上半身を見て絶句した。
森羅「...何だ」
帰蝶「いえ、なんでもないわ」
帰蝶が見た彼の上半身には、夥しいほどの凄惨な傷跡が多々あったからだ。モンスターハンターとは常に命懸け。故に傷を負うのは当たり前だが、彼の傷は余りに人1人が受けていられるほど軽いものではなかった。
背中には、巨大な爪で斬り付けられたかのような物が、背中を覆っていた。しかし背中だけではない。腕、胸板など、彼に付いている傷は余りに酷い。
帰蝶「貴方...その傷は...一体」
久遠「なに?...っ!!そなた、一体その傷は....」
森羅「別段大したことではない。それよりもいつまで人の上半身を見ているつもりだ?」
久遠「お、おお!!すまなかったな。実はな......お主を我が夫とするっ!!!」
森羅「.........は?」
突然、彼女の口から、彼を夫とするという発言に、内心こいつはバカかと思っている。
森羅「...頭大丈夫か?医者に診て貰え」
久遠「な!なんだとっ!!我は至って正気だ!!」
怒る久遠とは違い、帰蝶が話す。
帰蝶「今日はお城で久遠を前にして評定が開かれます。貴方の事はその時、家中の者にお披露目をします」
久遠「お前を夫にする、とお披露目をするのだ...ふふっ」
森羅「...」
久遠「ん?何だ?どうした?」
森羅「お前、俺と本気で夫婦なるつもりはないだろ?何のつもりだ?」
森羅の険しい表情に、久遠は一歩後ろに下がってしまいながら答える。
久遠「ぐっ、分かった。我は周辺の諸侯から、縁談の話しで困っている。そこらの軟弱な男の妻など、絶対になりたくはないっ!
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