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戦国†恋姫 ー無双の狩人ー
第四章 腕試しと来襲
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虎鉄は無事なのだろうな?無事ではなかったら.....」

またも敵意を向ける森羅。そんな彼に呆れる様に壬月は溜息を漏らし、麦穂は焦りながら説明する。


壬月「はあ、無事だ。安心しろ」

森羅「信じろと?ありえん」

麦穂「森羅殿!貴方様の御連れの猫?さんは、無事です。今は、配下の者たちに見て貰っています。ですから!」

壬月「私が言うのも何だが、お主の相手を信じぬその態度、何とか出来んか?」

森羅「俺に対して牙を剥けてきた貴様等が言うな。それに一度敵意を向けてきた人間を信じる程、バカでは無い」



アカムトXの兜の中から放たれる森羅の敵意の眼差しは、2人を射殺さんとばかりに睨んでいる。



麦穂「...信用...できませんか?」

悲しげに言う麦穂に、森羅は冷たく言う。

森羅「信用という言葉の意味、理解して言っているのか?」


これ以上の問答は無駄だ...と、言わんばかりに二人を突き放す森羅。


森羅「そんなことより、戻るのだろう?」

壬月「ああ」

森羅「なら戻るぞ」

壬月「分かった」

森羅は、久遠の屋敷に戻って行く。その背中を壬月と麦穂は複雑な面持ちで眺めながら、彼に付いて行く。




屋敷では、風呂の用意がされていた為、今までの汗を熱い湯水で流す。





森羅「ふぅー。.....それにしても、まったく厄介な事になった」


森羅は1人呟く。自分らは今何処に居るのか?そして自分らは元居た場所に戻れるのか?そしてもう一つ、それは...





森羅「奴は....今、何処に居る?」



奴....それは彼が元の世界で戦っていたモンスター....あの純白の龍。



森羅「奴が放った眩い光の所為で、この地にやって来たのか。奴を見つけ、あの光に包まれれば....いや、止そう。今は難しく考えても無駄だ」



すると天上を眺めて風呂に浸かりながら、彼はまた呟く。



森羅「俺は....どうなっていくんだ?」














――――――――――――――――――――――――――――――――――











とある森で、ある巨体が動いていた。その者は、森羅と戦ったあの純白の龍である。


しかしその純白の巨体には、剣か何かで斬りつけられたと思われる深い傷があった。


傷に苦しみながらも、ゆっくりと四足で歩く。


そして月の光が照らされている場所にたどり着く。その場所で己の体を休めながら、純白の龍の前頭部の剣のような角に光が集まり始めた。



純白の龍は、不敵に笑みを受けべていく...
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