第四章 腕試しと来襲
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叉「いいか!?今度、またあの化け物が出てきたら、オレが仕留めるっ!てめぇは引っ込んでろっ!!」
森羅を見上げて言う小夜叉に森羅は、どうでもいいと言わんばかりに無視する。
小夜叉「無視すんなぁ〜っ!!ゴラァっ!!」
桐琴「黙ってろ!クソガキ!...ったく、ええっと貴様、名は?」
森羅「...荒神...森羅だ」
桐琴「そうか、良い名じゃないか。なら、森羅。ワシの名は森 可成、通称は桐琴だ。で、このガキのは....」
小夜叉「....」
桐琴が自身の娘を紹介をしようとするが、小夜叉は森羅を睨んだままで、一言も言わないでいる。
桐琴「おい!ガキっ!!」
小夜叉「....森、長可、通称は...小夜叉だ」
そっぽ向いて、自分の名と真名を教えてくれた。
桐琴「はあ〜。もういい、帰って酒でも飲むか」
小夜叉「お?酒!だったら付き合うぜ母ぁ!」
桐琴「じゃあな、五郎左」
桐琴と小夜叉は、そのまま帰って行き、残された森羅と麦穂は、2人が去るのを見届けた。
森羅「はあ。アイツらも、久遠の配下か?」
麦穂「はい。彼女たちも久遠さまの家臣である森一族です。腕は確かなのですが....」
森羅の問いに答える麦穂であるが、苦笑いを浮かべる。
麦穂「それよりも、森羅殿」
森羅「何だ?」
麦穂「あの熊の化け物が、森羅殿の世界に居るもんすたーと言う者なのですか?」
森羅「ああ、だがあんなのは俺から見て、ただの雑魚の部類だ。アオアシラなんか比べものならない位に厄介な奴が山ほどに居る」
麦穂「そ、そうなのですか?森羅殿は、あのような化け物を狩ってきたのですか?」
森羅「それが仕事だからな」
麦穂「なんと...」
麦穂は言葉を亡くした。森羅から見て、アオアシラなど敵ではないという事と、アオアシラ以上の存在が数多くいるという事に。
そんな時、森羅が....
森羅「いつまで此方を盗み見ている。出て来い」
麦穂「え?.....壬月さまっ!!」
木の陰から、壬月が現れた。
壬月「気づくか」
森羅「当たり前だ。で?何か用か?」
森羅の問いに、壬月は答える。
壬月「ああ。久遠さまがお呼びだ」
壬月が現れてから、森羅は彼女に尋常では無い敵意を向ける。これに気づいた壬月は、内心焦りながらも表には出さずに言う。
壬月「そう敵意を向けんでいい。今日はもう抜き打ちはせん」
森羅「“今日は”か。また在りそうな言い方だが?」
壬月「状況しだいだがな」
森羅「くだらん。それよりも...」
壬月「ん?何だ?」
森羅「
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