ペルソナ3
1887話
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、どこか懐かしそうな表情を浮かべていた。
荒垣は元々桐条達の仲間……特別課外活動部だったか? その一員だっただけに、桐条がそう思う気持ちは分からないでもない。
「ま、今は無理でもまたいつかは一緒に行動出来る日が来るかもな」
「っ!? ……そうだな、そうなってくれるといいのだが」
一瞬、俺に考えを読まれたのだろう事に驚きの表情を浮かべる桐条だったが、すぐにその驚きを消し、笑みを浮かべつつそう告げる。
……まぁ、一緒に行動するのはともかく、正式に合流するというのは今のままだと色々と難しいかもしれないが。
特に痛いのは、やはり幾月の存在だろう。
生理的に受け付ける事が出来ないあの男がいる限り、桐条達と正式に合流というのは難しいだろう。
「それにしても……」
幾月の事を考え、少し気分を害した事もあり、俺は話題を変えるべく空を見上げる。
影時間となっている為に、普通の時間帯の夜空とは違うのだろう。
だが、それでも……いや、だからこそ、俺達だけが見られる光景でもある。
影時間の空には、丸く輝いている月の姿がある。
太陽の光を反射してるらしいが、この様子を見る限りだと月が独自に輝いていると言われても不思議ではない程の、素晴らしい満月だ。
「いい月夜だな」
「……そうだな。こうして見ているだけでも素晴らしい満月だ」
「月見団子でも食うか? 満月につきものなのは、やっぱり団子だろ? 以前スーパーで買った団子が空間倉庫の中に……」
「ふふっ、月見団子か。……待て、満月? 満月だと? そう言えば先月も……」
ふと、何かに気が付いたかのように、桐条は呟くのだった。
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