ペルソナ3
1887話
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ピクシーだったか? そのペルソナで回復はしたが、重ねて回復しておいた方がいいのは間違いないだろう。
「そう……良かった。有里君も真田先輩もこっちに来て下さい。……それとついでに真田先輩に背負われてるのも」
ゆかりの順平に対する感情は、日に日に悪化している。
俺と一緒に行動することが多いだけに、やはり俺に対する順平の態度に思うところがあるのだろう。
そして月光館学園で人気のあるゆかりに嫌われるという事は、当然ゆかりに好意的な感情を持っている者にとっても、順平の態度は目に余るものと映る訳で……まぁ、その辺は自業自得としか言えないんだけどな。
ともあれ、そんな具合な訳だ。
ゆかりの言葉に従い、有里と真田はモノレールを降りるとゆかりに近づいていく。
「イオ、ディア」
そんな2人と1人に向かい、ディアを発動するイオ。
いつも通り牛の頭蓋骨に乗って姿を現した、鎖で縛られた女は……ゆかりの意思を受けてか、1人……順平に対する回復魔法を使うのを不満そうなようにすら思える。
取り合えず有里達にはそのまま任せ、俺は桐条の方に近づいていく。
「戦闘でモノレールの内部が結構壊れて、線路の方も俺がモノレールを強引に停める為にかなり被害を受けたが……大丈夫か?」
そう尋ね、てっきり戻ってくるのは眉を顰めたような顔だと思っていたのだが、桐条が浮かべたのは嬉しそうな笑みだった。
「構わん。明彦達が無事で、アルマーも無事だったのだ。それに線路やモノレールも、大破したのならともかく、多少壊れたくらいであればこちらでどうにかしよう」
おお、さすが桐条グループ。普通であればどうしようもない事だが、桐条グループの実力があれば、このくらいは問題なくどうとでもなるらしい。
「そうか、じゃあ任せる」
「ああ。……それにしても、本当に助かった。アルマーがいなければ、どうなっていた事か。明彦達を失っていた可能性が高い」
「だろうな。……そして、今日このような事になった原因は、言うまでもなく分かるな?」
俺の言葉に、桐条は数秒前とは打って変わって苦い表情を浮かべて頷く。
「分かっている。伊織だな」
「そうだ。順平が俺を嫌っているのは、以前の件で明らかだった。だから俺も何も口を出さなかったが……そこでお前達が何も手を打たなかったのは不味かったな」
「すまない。一応こちらでも色々と声を掛けてはみたのだが、伊織にとっては聞く価値もないと判断したらしい」
はぁ、と。
小さく溜息を吐く桐条。
なるほど。何も言ってないのかと思いきや、一応前もって言ってはいたのか。
ただ、順平がそれを聞き入れなかっただけで。
俺に負けて意固地になってたんだろうな。
「そうか。けど、ならこれからどうするん
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