ペルソナ3
1887話
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だと思っており、更には自分と殆ど同じくらいにペルソナ使いとして覚醒した有里がリーダーとして、そしてペルソナチェンジとかいう特殊な能力まで持っている事で不満が溜まっていたのだろう。
いつもであれば真田の言葉には大抵従う順平が、それに反発したらしい。
そんな訳で全くチームプレイが出来ないままこの先頭車両に到達し……俺が来た時に戦っていたペルソナと戦闘になった訳だ。
だが、自分が、自分がという思いの強い順平は案の定暴走。
結果としてあのシャドウに大きなダメージを負わせられ、意識を失ってしまった。
ただでさえ、今の有里達にとっては戦うのに難しいシャドウだ。
そんなシャドウを相手に、順平を庇いながら戦って勝てる訳もなく、出来るのは敗北までの時間を何とか延ばしながら、逆転を狙うだけ。
だが、逆転の一手などというものがそう簡単に見つかる筈もなく……
ポートアイランド駅に向かっていたモノレールの動きが止まり、俺が中に入ってきたのはそんな時だったらしい。
「何て言えばいいのか分からないが、色んな意味で悲惨な戦いだったな」
「ああ。正直なところ、俺も順平が湊を相手にあそこまで敵対心を剥き出しにするとは思ってなかった」
真田の場合、自分が強くなれればそれでいい。寧ろリーダーとかは面倒だと感じるタイプだ。
それに対し、順平は自分が選ばれた存在であるが故に、目立ちたいと思ったのだろう。
特に、俺に一度徹底的に自尊心をへし折られてしまったのが、ここでは影響しているのかもしれないな。
シャドウが消えて、俺が入ってきた扉の前まで移動すると、強引に扉を開ける。
俺が入ってくる時に半ば壊して入ってきたから、色々と歪んでるんだよな。
こういうのの場合、少し歪んでしまえばかなり開きにくくなるんだよな。
……いや、本当にこれって影時間が終わったらどうなるんだ?
一応影時間が終われば問題ないように、ある程度は修正されるって話は聞いてるが、ここまで破壊されたのでも大丈夫なのか?
この辺、ちょっと心配があるが……まぁ、それは桐条グループに任せるとしよう。
桐条グループにとっては、こういうのこそ手腕を発揮するべき場所だろうし。
いやまぁ、マジックアイテムの解析とかでも手腕は発揮してるんだが。
ともあれ、モノレールから降りた俺達を待っていたのは、桐条……だけではなく、ゆかりと荒垣の2人も一緒だった。
どうやら俺が瞬動で、桐条がバイクで移動した後で、こっちを追ってきたらしい。
まぁ、影時間の中でポートアイランド駅に残されたままってのは、ゆかり達にとっても面白い出来事ではなかったのだろうが。
「アクセル、無事!?」
「ああ。……ただ、他の3人が多かれ少なかれ怪我をしてるから、治療を頼む」
一応有里の
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