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ヘタリア大帝国
TURN19 イーグル=ダグラスその四
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「私はそうしなければなりませんから」
「君のことは聞いている」
 ダグラスはイザベラに顔を向けて言った。
「日系人だな」
「そうです。しかしガメリカ人です」
「わかっている。俺も日系人だからといってどうもしない」
 ダグラスもそのことは保障した。アメリカと同じく。
「重要なのは有能かどうかだ。そして祖国さんの為に戦えるかどうかだ」
「当たって砕けろです」
 イザベラはダグラスに対しても強い声で返す。
「この命にかけても」
「わかった。では戦死するか捕虜になるまで頼むな」
「はい」
「君にも艦隊を率いてもらう。今日系人の志願兵達で艦隊が編成されることになった」
「ではその艦隊を私に」
「そうだ、頼む」
 司令長官直々の言葉だった。
「ガメリカの為にな」
「わかりました」
 イザベラとこうしたやり取りをしたうえでだ。ダグラスは一同に告げた。
「じゃあ席に着いてくれ」
「そうだな。ゆっくりと話そう」
 アメリカが応えてだ。そうしてだった。
 彼等は席に着いた。皆着席したのを見てだ。
 ダグラスも着席した。だがその座り方は両足をテーブルの上に放り出した随分と行儀の悪いものだった。そのうえ席に踏ん反り返っていて煙草さえ吸っている。
 だがその傲慢な態度も絵になる。その彼がこう言うのだった。
「まず俺がここに来た理由はだ」
「日本帝国との戦いのことね」
「そうだ。日本帝国は中帝国を追い詰めている」
 ハルゼーに応えてだ。ダグラスは述べた。
「南京も陥ちた。かなりまずい」
「まあ一年はもつだろうけれどね」
 その中帝国から来たキャヌホークも言ってきた。
「それでも。このままだとね」
「中帝国は降伏するしかない。そして日本帝国はまた植民地を増やす」
「そのことは絶対に許してはいけないぞ」
 アメリカがここで右手を拳にして言う。
「日本を懲らしめるんだ。そして中国を助けるんだ」
「しかし日本帝国は俺達の忠告を聞き入れない」
 ダグラスの目からはそう見えることだった。ガメリカの正義を信じる立場からは。
「それどころかここにも攻めようとしている」
「じゃあその場合は仕方ないね」
 ネクソンが言う。
「その日本帝国軍を迎え撃つんだ」
「司令部はハワイに置く」
 ダグラスはその戦略も述べはじめた。
「そのうえでこのマニラ、ミクロネシア、ソロモンに艦隊を配備する。しかしだ」
「主力はこのマニラに置くんだね」
「その通りだ、奴等はこのマニラを攻略して一気に東南アジアとオセアニアに雪崩れ込む」
 そうしてくるとだ。ダグラスも読んでいた。
「それを防ぎ逆に日本本土に攻め込む為にだ」
「このマニラに主力を置く」
「そして日本を迎え撃つ」
「ここには俺が駐留する」
 太平洋歓待司令長官自ら
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