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ヘタリア大帝国
TURN19 イーグル=ダグラスその四
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がだとだ。彼歯鋭い目で言った。
「後の配備は俺が考える。俺がいる限りこのマニラは陥落しない」
「では。ここで」
「そうだ、日本帝国軍と決戦だ」
 今の主力艦隊を以てだ。そうするというのだ。
「そして勝つからな」
「ただ。今はね」
 ハルゼーがここでダグラスだけでなく他の面々にも言ってきた。
「ミクロネシアやラバウルにも艦隊を配備して欲しいと」
「現地からの要請か?」
「いえ、国防省からよ」
「上からか」
「ええ。だからここに置ける艦隊は限られるわ」
「そうか。できればミクロネシアを囮にしてもだ」
 そうしてでもだというのだ。
「マニラから攻めたかったがな」
「ここから日本本土へのルートもあるし」
「しかし。国防省が言ってきているか」
「キリング長官自らね」
「キリング財閥のご令嬢か」
 ダグラスの顔がここで微妙なものにもなった。
「一応カレッジで軍の教育は受けているらしいな」
「士官学校出身ではないですが」
 だがそれでもだとだ。イザベラが話す。
「軍事教育を優秀な成績でマスターされています」
「じゃあ軍事については素人じゃないな」
「はい、間違いなく」
「そうか。素人が口出ししないならいいさ」
 ダグラスはそれならばいいとした。ヘタリア大帝国




TURN19 イーグル=ダグラスその四

「私はそうしなければなりませんから」
「君のことは聞いている」
 ダグラスはイザベラに顔を向けて言った。
「日系人だな」
「そうです。しかしガメリカ人です」
「わかっている。俺も日系人だからといってどうもしない」
 ダグラスもそのことは保障した。アメリカと同じく。
「重要なのは有能かどうかだ。そして祖国さんの為に戦えるかどうかだ」
「当たって砕けろです」
 イザベラはダグラスに対しても強い声で返す。
「この命にかけても」
「わかった。では戦死するか捕虜になるまで頼むな」
「はい」
「君にも艦隊を率いてもらう。今日系人の志願兵達で艦隊が編成されることになった」
「ではその艦隊を私に」
「そうだ、頼む」
 司令長官直々の言葉だった。
「ガメリカの為にな」
「わかりました」
 イザベラとこうしたやり取りをしたうえでだ。ダグラスは一同に告げた。
「じゃあ席に着いてくれ」
「そうだな。ゆっくりと話そう」
 アメリカが応えてだ。そうしてだった。
 彼等は席に着いた。皆着席したのを見てだ。
 ダグラスも着席した。だがその座り方は両足をテーブルの上に放り出した随分と行儀の悪いものだった。そのうえ席に踏ん反り返っていて煙草さえ吸っている。
 だがその傲慢な態度も絵になる。その彼がこう言うのだった。
「まず俺がここに来た理由はだ」
「日本帝国との戦いのことね」

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