暁 〜小説投稿サイト〜
DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第六話:水晶玉を取って来いと言われたから、それだけを遂行させる。それ以外の事は知らん!
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と思ってた……けど?」
尊敬の眼差しでザバン様とやらを見詰める。

「え? か、格好いいかな? え〜……歴戦の戦士っぽいかなぁ?」
本当に脳味噌が流れ出ちゃったらしく、満更でも無さそうだ。
このまま褒めてれば気分を良くして水晶玉をくれるかもしれない。

「格好いいよ。なぁアハト君!」
「え? あぁ……格好いいですね。如何なる敵にも後ろは見せない的な」
「えぇ〜……本当にぃ? ワシぃ〜……そんな戦士とかじゃ無いんだよ、本当はぁ〜」
解ってるよ、そんなの。

「いやいや格好いいっすよ。なぁラング!」
「ええ。決して引かない屈強さが滲み出てますねぇ」
「屈強だなんてそんなぁ〜☆ まぁ如何なる敵にも後ろは見せないし、倒すまで引かないのも真実なんだけどぉ〜……それが丸分かりになっちゃうぅ? この傷でぇ〜?」

良いなぁ、この洞窟。
面白い奴が沢山居る。
グランバニアの近場にも欲しいなぁ……仕事でストレスが溜まったら、癒やしを求めて訪れたいなぁ……

「よし分かった! 本当はワシ自ら、滝に物を投げ捨てる愚か者に説教をしてやりたかったが、此処に訪れそうに無いしワシが出向く事も出来ないし、お前等に全てを託そうじゃないか!」
馬鹿は扱いが簡単で助かるぅ!



(トラペッタ)

水晶玉をアハト君とヤンガスに託し、俺等は町の外で馬姫等と一緒に彼等の帰りを待つ。
一緒に行かないのかと聞かれたが、水晶玉を捨てた張本人と思われる親父さんに『何故持ち帰ったのか!?』と厳しく聞かれ一悶着に巻き込まれたくなかったから、お前らだけの功績にしとけと断った。

しばらくの間は雑談(噛みついてくるトロデ氏をからかう)で時間を費やしてたが、流石に飽きてきた。
リュリュさんは馬姫と何やら女子っぽい会話をしている。『ミーティアちゃんはアハト君の事、好きなの』とか『え〜やっぱりぃ?』とか、何だかキャピキャピしてる。

リュリュさんが動物と喋れる事を知らない人が見たら、馬の横で盛り上がってるアブナい女にしか見えない。俺なら絶対に近づかないね。
なんせトロデ氏が『おい、あの娘は大丈夫か?』と聞いてきたから。
大丈夫である事を説明するのも面倒くさいし『容姿が凄く良いから、あれでも男どもにモテるんだぜ』とだけ言っておいた。

まぁそんなことをしている内に、アハト君等が帰ってきた。
思ってた程の時間は経過しなかったから、一悶着は発生しなかったのだろう。
それなら行けば良かったかな?

「随分と早かったね」
「ええ、ルイネロさんは俺等が水晶玉を持ってくることやユリマさんがそれを依頼したことを解ってたみたいですね。流石は凄腕の占い師ですよ……」

「それは占い師だからじゃないだろ……」
「おや? ウルフさんは何か知ってるんですか?
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ