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俺のペットはアホガール
オマケ

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「ってな、こともあったね〜」

と言っているのはちよこちゃん。場所は学校の教室でわたしの席を囲むようにしてみんなが集まり、撮った記念写真を見て話しているの。夏休みが後半戦に入った頃、商店街のくじでちよこちゃんが当てた1泊2日の旅行券で行った旅行の思い出話をしていたの。

そう――今まであったお話全部ただの思い出話だったというオチにもっていってぶん投げるの。

「脈が止まってた時は本当に死んだかと思ったぞアホ」

「アハハ〜ごめんねっあっくん♪
 イラちゃんの提案でテニスボールを脇に挟んで脈止めた方がそれっぽくなるからって言ってたから」

「●ナン君が言ってたし」

「やっぱりおまえらぐるだったか」

楽しそうに話している幼馴染組がうらやましい……どうしてもわたしにはこの仲へ入って行くことは出来ない。
出来るのは傍から見ているだけ。話の外側から見ているだけ。わたしの世界と彼らの世界は違う世界だから。

「………?」

「どうしたのだい高浜君。君の美しい顔にシワがよって台無しだよ?」

「お気遣いどうも。少し気になったのですが、翡翠さん」

「なに?」

「どうしてこの写真たち……真正面から撮ったものが一枚もないんです? 
 どれも物陰から撮ったような側面の……というより千代紙さんと最藤くんの写真ばかりで……まるでこれは

 ――隠し撮り写真。盗撮で撮った写真みたいですね」














                    帰って来た夏休み~fin~
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