*サクラ色の世界
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黒板の前に人が集まっています。
話している内容を聞いてみると、自分の席が書かれている紙が貼り出されているそうです。
教室探しの次は席探しか……なんとも疲れる学校です。
また人込みをかき分けて黒板の前へ。左端から上下に順番に見て行きます。
ない。ない。な――あった。
男女二人。横に隣り合わせになった席の列をひとつと数えてそれが廊下、教室の中央、窓側の3列。
夏は日差しが熱いくてかなわない窓側の席、授業中先生にあてられる確率が高い中央の席、冬は隙間風が寒い廊下側の席。
うん、どれもどっこいどっこいですね。微妙です。まだ出入り口に近く、登校して来たらすぐに席に座れて、帰りのHRが終わったらすぐに帰れる、廊下側も後ろから二番目の席になったらは不幸中の幸いということにでもしておきましょう。
じゃないと悲しすぎて落ち込みます。
自分の席に座ってスイッチオフです。シャットダウンします。机の上にうつ伏せになって、瞼を閉じるんです。
自分の世界にこもってしまえば、煩わしい外の雑音なんて聞こえてこないから。
音の無いわたしの世界はとっても素敵な場所ですよ__?
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