レールの上に立つ男の話
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ておらんと思うが」
その後。しばらくの間わたしとお爺さんはつまらない世間話をしてひと時の休憩を共にしたのさ。
そして別れの時わたしは別れのあいさつ代わりに一つお爺さんに質問をしてみたのさ「いつまでこの仕事を続けるつもりですか」ってね。お爺さんの返答はこうさ「会社の誰かに止めろと言われるか、それともこの線路がなくなるまでじゃな」そう言ってお爺さんはまたレール磨きに取り掛かりそして去り際にもう一度わたしの方を向いてこう尋ねるのさ
「ああ、旅人さん」
「……?」
「旅人さんは何処へ行かれるのかな」
二輪車を飛ばしピカピカに磨かれたレールの上を走って行くのさ――何処か遠く 此処ではない何処かへ向かってね。
レールの上に立つ男の話*fan*
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