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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
邯鄲之夢 1
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石を射貫いた前漢の李広など、入神の域に達しています」
「……我ら武にたずさわる者から見てもかの英傑たちの武は計り知れぬ。まして常人から見れば人の域を超えているだろうな」
「ですが彼らも私達も同じ人です。智恵と技術に雲泥の差があり、とぼしい者から見れば異類異形、蛟竜毒蛇、怪力乱神、人外魔境に見えますが、それはあくまで人の智恵と技術にすぎません」
「道士どの言いたいことはよくわかった」
静かでよくとおる声、たが陸秀夫ではない。陸秀夫よりも低く臓腑に響く重たさと、どこかこわい♀エじのする、武人の声だ。
「その正統なる技で困窮にあえぐ我が宋朝を救ってくれるなら、ありがたい。感謝しよう。だがいたずらに我らを惑わすなら、その首もらい受ける」
堂々たる体駆に見事な長髭。おそらくはこの男――。
「わかりました張将軍、みなさんが納得できる量の雨を降らせてみせましょう。できなければこの首をさしあげます」
秋芳は張世傑にそう約束した。
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