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ヘタリア大帝国
190部分:TURN19 イーグル=ダグラスその一
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そうか、それは何よりだ」
「そっちもだよね」
「ガメリカの主な提督は全部呼んだぞ」
「えっ、全員なんだ」
「そうだ。そこには新しく提督になった娘もいるんだ」
 アメリカは実に明るい顔でフィリピンに話していく。
「ハワイの大王は残念だが引退したから来ないがな」
「ああ、あの人ね」
「それが残念だけれどな」
「まあそれは仕方ないね。とにかくね」
「そうだな。もうすぐ皆来る」
 国家以外の面々、即ち提督達がだというのだ。
「では顔合わせと会議をしよう」
「そうしようか。じゃあ会議室に入るかい?」
「いや、そこじゃないみたいだな」
「会議室じゃない?」
「新しい司令長官は旗艦の艦橋に呼んでいるぞ」
「ガメリカ軍の旗艦だね」
「そうだ。そこにだ」
 アメリカは本当に明るくフィリピンに話す。
「ガメリカ、マニラ両国の提督達を集めて顔合わせにするそうだ」
「ふうん、旗艦の艦橋に」
「その方が軍らしいということみたいだな」
「それはまた変わってるね」
 話を聞いてだ。フィリピンはその首を少し傾げさせてから述べた。
「普通こうした場合は会議室で話すからね」
「そうだな。けれどそれでも司令長官が言うならな」
「君の上司だからね。それならね」
「一緒に行こう」
「うん、じゃあね」 
 フィリピンは笑顔で友人の問いに応えた。確かにマニラはガメリカの属国に近いが二人の関係は友人のそれだった。決して悪い関係ではなかった。
 二人がその旗艦、エンタープライズの艦橋に入ると機能的な、最先端の技術に満ちた艦橋の壁にはガメリカの国旗があった。そしてガメリカ軍の軍服の者達が詰めていた。
 二人が入るとだ。彼等は一斉に敬礼をして応えた。
「ようこそ祖国殿、フィリピン殿」
「御待ちしていました」
「ははは、皆御苦労だね」
 アメリカは彼等に対してもフランクに返す。
「じゃあこれから会議だけれど」
「では我々はこれで」
「一旦席を外します」
「そうしてくれ。何かあれば呼ぶよ」
 こうしたやり取りから普通の軍人達が去るとだ。艦橋には。
 まずは髪を金色と赤に派手に染めたパンクな女が来た。化粧も派手でガメリカ軍の軍服を無茶苦茶に着ている。前ははだけさせ赤と白のシャツからは腹が丸見えだ。下は半ズボンで下着さえ見えている。化粧は確かに派手だが青い整った目をしている。鼻立ちもよく唇の形もいい。
 そして次にはダークブルーの腰まである豊かな髪をなびかせた女だった。切れ長の神秘的なオパールの色の瞳はまるで別の世界を見ているかの様である。
 ガメリカ軍の女性士官の軍服だがそこに金色や白の装飾を付けている。やはり化粧をしているがこちらは何処かインドかアラブのものを思わせる。見れば目が尖っている。
 そして三人目は緑の長い髪を左右に
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