ペルソナ3
1886話
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ように言う。
実際、有里も真田もこのシャドウによってかなりのダメージを受けているのが見える。
顔や身体から、何ヶ所も血を流しているのがその証拠だろう。
……気絶している順平を庇いながらの戦いだった、というのも多くの傷を負った理由なのだろうが。
「怪我は、この戦いが終わったらゆかりのイオで治して貰え」
「いや、大丈夫」
そう告げる有里。
オルフェウスも回復魔法のディアを覚えたのか?
そう思った俺だったが……
「ピクシー、ディア」
そんな声が聞こえ、俺はシャドウに注意しながらも一瞬だけ後ろを見る。
そんな俺の視界に入ってきたのは、かなり小さい……10cmとかそのくらいの身長しかなく、背中にはトンボのような羽根を持っているペルソナだった。
そのペルソナが、有里や真田、順平に向かって見覚えのある光を放つと、1人ずつではあったが、傷が癒えていく。
……何だ?
シャドウを警戒しながら、改めて後ろで起こっている光景を見る。
行われてる事は、そう難しい事ではない。
ペルソナを召喚して、回復魔法を使っているだけにすぎない。
だが……俺が知ってる限り、有里のペルソナはオルフェウスという、竪琴を持った男型のペルソナだった筈だ。
どう間違っても、あのような……ピクシーという名前通りの可愛らしいペルソナではなかった筈だ。
ペルソナは、変える事が出来るのか?
そんな風に思っていると、やがてシャドウが我慢出来なくなったのか、再びこっちに向かって髪を伸ばしてくる。
「邪魔だよ!」
瞬動を使って一気に相手の懐に入り込み、ゲイ・ボルグを突き出す。
別に宝具を発動した訳でもない一撃。
だが、その一撃は……いとも容易くシャドウのマスク諸共に頭部を貫き、やがてタルタロスで遭遇したシャドウのように消えていくのだった。
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