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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
人として生きていく 〜今のあたし〜
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たらいつまでも仕事が恋人の人生を歩みそうだよな。

「まあそれもあるとは思うっす……というか、この場であの人達の話をしても仕方ないのでショウさんに絞るっすね。ショウさんは良いなって思う人いないんすか?」
「ずいぶん直球だな」
「回りくどく聞いてもしょうがないじゃないっすか。こういうのはストレートが1番っす。それでいないんすか?」
「……良いと思う定義にもよる」

 適当に誤魔化すかとも思ったが、話す内容によっては話してくれるようだ。
 これはディア姉のことをどう思っているか聞くチャンスなのでは。けど余計なことして逆鱗に触れるのも怖い。だけどあの人って普段の振る舞いに反比例してこの手のことにはヘタレだから何かしてあげたい。
 そういう考えがあたしの中で渦を巻く。そんなあたしを気にすることなく、ノーヴェは笑顔を浮かべて話を続けた。

「そうっすね〜、じゃあ可愛いなとか思う人くらいにするっす。それでショウさんは、あの人達の中で誰が良いんすか?」
「そうざっくりとされると……全員可愛いとは思ってるんだが」
「その中で誰が最も可愛いかってことっすよ〜」

 こいつ……我が姉妹ながら怖いもの知らずだな。
 ま、まあ聞きたくないかと言われると普通に聞きてぇけど。あたしはディア姉派ではあるけど、この人に特別に想ってる相手が居るのなら尊重したい気持ちもあるし。
 昔のあたしはこの人を認めたくなかった。
 だってあたしは戦闘機人。戦うための道具として生み出された存在だ。これは接して未来永劫変わることのない事実に他ならない。
 だからこそ、かつてのあたしは戦って結果を残す。それを誇りとして生きていた。そうすれば姉妹や博士が喜んでくれるから。姉妹と博士が認めてくれるなら他のことなんてどうでも良かったんだ。
 そう思う一方で……今にして思えば、あたしは姉妹の中で最も人間らしかった。人間として扱って欲しいと願ってたんだと思う。
 それ故にデバイスという人間ではない存在を人間と同じように扱うこの人を……ショウさんのことを敵視していた。認めたくなかった。


 認めてしまったら戦闘機人としての自分を……自身の存在を保つための誇りを失ってしまうと思ったから。


 だからあたしは姉妹の中で人一倍ショウさんに攻撃的だった。
 それは事件が終わった後も変わらず、あたしを含めた姉妹を気にかけてくれていたこの人の好意を素直に受け取れず、反抗的な態度を誰よりも長く取ってしまった。
 本当は分かってた。この人は誰にでも態度を変えない人なんだって。偽善で人間のように扱ってくるのではなく、自然にそうしていて間違っているのは自分の方なんだと。
 今にして思えば、あの頃のあたしはあたしの中の黒歴史に等しい。
 でもその過去はあるからこそ、今のあたしが
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