人として生きていく 〜今のあたし〜
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「結婚って……それ以前に俺は誰とも付き合ってないんだが?」
「逆に聞くっすけど、何で付き合ってないんすか?」
「何で付き合ってないのがおかしいみたいな言い方なんだ」
「え、いやだって……」
こっち見るんじゃねぇよ。
お前の言いたいことは何となく分かる。でもあたしを巻き込もうとするんじゃねぇ。あたしはお前みたいにこの手の話をさらっと出来るタイプじゃねぇんだから。気にならないかと言われると……気になるけど。
「なのはさんとはヴィヴィオのことで夫婦みたいなもんですし、フェイトさんとは家族ぐるみの付き合いしてるじゃないっすか。フェイトさんのお兄さんとはマブダチなわけですし、その奥さんからは頼りにされてるわけっすから」
「ニュアンス的には否定しないが最後のだけは違うぞ。あれは頼りにされてるんじゃなくて、愚痴を聞かされてるだけだ。良く言っても相談相手……」
「そのへんのことは聞いてないっす。あたしには関係のない話ですし、ある意味ショウさんの身から出たサビじゃないっすか」
ド直球に言う奴だな。
普通もう少しオブラートに包んだりするだろうに。まあショウさんみたいな相手には逆に有効なのかもしれねぇけど。
「他にも八神家の皆さんとも仲良しっすよね。ちょくちょく一緒にお出かけしたり、夕食をご馳走になってるって聞いてるっすよ。あとシュテルさんとかとは一緒に働いたりしてるわけですし、ディアーチェさんの店にはよく顔を出してるみたいじゃないっすか。そうっすよねノーヴェ?」
「え、あ……まあな」
突然こっちに振るんじゃねぇよ。
話は聞いてるけど、あたしとしてはこういう話にはあまり首を突っ込みたくないんだから。個人的にはディア姉の味方をしたい気持ちはあるけど、直接的に何かやるとヴィヴィオあたりがうるさそうだし。
あいつ……ショウさんのこと正式なパパじゃないって認めながらもパパなのは変えねぇからな。パパじゃないのにファザコンってのもおかしな話だぜ。まあショウさんが本気で否定しないのも理由だろうけど。
「ショウさん、ざっと挙げただけでもこれだけの異性がショウさんの周りには居るんすよ。なのに誰とも何もないというのはどういうことっすか!」
「どうもこうも……逆に何かないといけないのか?」
「いけないとは言わないっすけど……ショウさん達はまだ20前半っすよ。それなのに誰も恋愛してないってどういうことなんすか?」
「それは……仕事が楽しいからじゃないのか?」
それもあるでしょうけど、好きな相手が相手だからってのが最大の理由なんですけどね。
大体そこまで鈍感じゃないんだし、あの人達とも付き合い長いんだから少しはもしかして自分がって考えても良いだろうに。
正直この人を含めたあのメンツって、外野が何もしなかっ
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