人として生きていく 〜今のあたし〜
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は普通の奴は飲めたもんじゃないし。
聞いた話では緑茶に砂糖を入れて飲む地域もあるらしいし、紅茶に砂糖を入れる奴だっている。別に砂糖を入れることはいいんだ。
問題なのはその量だけで。
液体に溶ける量って決まってるもんだろ。あの人の場合は、もう解けない状態になってようとさらに砂糖をぶち込んでるわけだし……まともな味覚してたら甘すぎて飲めたもんじゃない。
「とりあえず話を戻すっす。いいっすかショウさん……今の世の中、草食系という名の受け身が多いんす。多くなってしまったんす。故に女であろうと時として肉食系にならないといけない時代なんすよ!」
何を格言のようなことを言っているんだろう。あたしの知る限り、お前はまだ誰とも交際経験のない恋愛素人だと思うのだが。
まあノリと勢いだけで言ってるだけだろうし、聞き流しながら飯でも食うか。せっかく作ってもらったのに冷めたら勿体ねぇし。
「その証拠に……ショウさんの幼馴染さん達は、美人で仕事も出来てお金もあるのに未だに独身じゃないっすか! 交際している相手もいないじゃないっすか!」
ウェンディの力強い発言を思わずむせてしまう。
こ、こいつ……何てことを口にしてやがんだ。確かにあの人達は、はたから見れば全てを兼ね備えているように見えるが普通の人間だぞ。いや、むしろ恋愛面においては一般人よりも劣っていそうな……
だってあの人達って……あたしの目の前に居る人のことが好きなんだろ。はやてさんとかは直接聞いたことはないけど、少なくともなのはさんやフェイトさんは確実だし。
こう言える理由は単純にして明快だ。たまにヴィヴィオがママ達がパパのことになるヘタレ過ぎて困る
そう愚痴をこぼしているから。
それに対してあたしは特に何も言ってねぇけどな。他人にどうこう言えるほど恋愛経験なんてあるわけじゃねぇし、下手なことを言ってあのママ達の耳に届いたら怖いしな。
「あの完成されたヒロイン達でそれだと、あたしらみたいな脇役は受け身ではいられないんすよ!」
「言いたいことは分からなくもないが……何であいつらが中心みたいな言い方なんだ? 別にウェンディはあいつらと一緒に居ること多くはないだろ?」
「それはほら、やっぱりあの人達は世間的にも認知されてるじゃないっすか。故にあそこが自分の知る最高点というか、色んなステータス的に女としての基準かと思ったわけっすよ。ちなみにショウさんはいつ結婚するんすか?」
唐突に話を変える奴だな。というか、何で結婚が先に来るんだ?
まあ色恋の話になってるし、流れ次第では結婚という話題になってもおかしくはない。だが順番的に誰かと付き合うって話じゃないのか。ショウさんがすでに誰かと付き合ってるのなら問題ないが、あたしの知る限り交際している相手はいないわけだし
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