暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
人として生きていく 〜今のあたし〜
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。だが……今あたしの胸の内に湧いてる感情は目の前のバカをどうにかしないと落ち着く気がしねぇ。
 そこを動くんじゃねぇぞ。1発だ……1発で仕留めてやるからよ。

「おっと、この目つきはやばいっすよ。ショウさん、ヘル〜プ!」
「昼飯作ってくれてる人に助け求めてんじゃねぇ!」
「だって今のノーヴェ、目がマジじゃないっすか!」
「誰のせいだと思ってんだ!」
「そんなのあたしに決まってるじゃないっすか♪」

 本気でぶっ殺されてぇのかてめぇぇぇぇッ!
 さすがにあたしもそろそろ我慢の限界だぞ。ショウさんの見ている前でケンカするのもどうかと思うが、これ以上こいつを好き勝手させてたら絶対面倒なことになる。その前にあたしがその元凶を打ち砕く!
 直後――包丁がまな板にぶつかる音が一際大きく響いた。
 反射的に身を震わせたあたしとウェンディは、恐る恐る音がした方へ視線が動かす。視界に映ったショウさんの背中は動きを止めていたが、数秒もするとまた何事もなかったかのように動き始める。
 その姿を確認してから数秒後、ビクついた顔をしたウェンディが小声で話しかけてきた。

「ノーヴェ、今のはどういう意味なんすか!?」
「いや、あたしに聞かれても……」
「ショウさんはおこなんすか? 激おこなんすか? 激おこぷんぷんまるなんすか?」

 なんすかなんすかってうるせぇな! 
 そんなに気になるなら自分で確認すればよいだろうが。言っとくけど、あたしは確認しねぇからな。
 あたしはお前みたいに気軽に話しかけられねぇし、正直あたしも今話しかけるのは怖い。タイミング的に絶対怒ってた気がするし。
 つうか……今の状況で考えることでもねぇけど、こいつってどこから激おこぷんぷんまるなんて言葉を仕入れてきたんだろうな。

「いいから黙ってろ。そうすればこれ以上何も起きはしねぇんだから」
「それもそうっすね。分かったっす、あたし大人しくしてるっすよ!」

 うわぁ……ノリと勢いだけで言ってる感じがしてならねぇ。信用性に欠ける返事にしか思えねぇな。
 また騒ぎ出すんじゃないかという不安があったが、意外にもそのあとウェンディは料理が出来上がるまで大人しくイスに座って待っていた。
 ずっと姿勢を正していたことから察するに、よほど怖いと思ったのだろう。
 まあ基本的にショウさんはこれまであたし達に怒ったりしたことなかったから当然と言えば当然だけど。だって正直に言えば、あたしも似たような状態で待ってたから。
 そうこうしている内にテーブルに次々と料理が運ばれてくる。思わずよだれが出てくる料理の数々に腹の虫が鳴ったのは仕方がないだろう。

「おぉ〜さすがショウさん、実に美味そうっす!」
「あるもので作っただけだから大したものは作ってないぞ」
「大したも
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