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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
刀会 4
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って」
「人ごとなんかじゃない、おまえが負けたら俺が三千五百石円も出すんだぞ」
「あっ! そうでした。……すみません僕なんかのためにそんな大金を」
「負けたら弁償しろよ」
「えええッ!?」
「なにをおどろく、当然だろう。俺だけに一方的にリスクを背負わせる気か?」
「そうですけど、そうですけど……、そんな大金払えません!」
「なら身体で払ってもらうまでだ」
「え、エロいことをさせるつもりですかっ」

 両腕で肩を抱き後ずさる。鼻をナニに変えられたあげく、あんなことやこんなことをされた、先日の一件を思い出したのだ。

「ん? ちょっとまってください、僕が勝ったらあの鏡って十二神将からお金をもらって、僕が負けたら僕がお金を出すって、これじゃあ一方的にリスクをおっているのは僕じゃないですか!!」
「……あ〜、なに言ってるんだ、カンチガイするな。俺がゼンガクもらうとは言ってないだろ。勝てばやつからぶんどった三千五百石円はほとんどすべて桃矢のモノサ」
「あ、なんか今『ち、こいつ気づきやがったな』て顔しませんでしたか? しましたね、しましたよね!」
「あー、もうごちゃごちゃうるさい、とにかく今は打ち上げだ。みんな飲みにいくぞー」
「「「いくぞー!」」」

 危険な闖入者の狼藉に一時はどうなるかと思われた刀会だが、とりあえず無事に閉幕をむかえることになった。





「みんなお待たせ、予定より少し早く来たからまだ少し準備があったらしい。ん? どうした桃矢、そんなに頭をかかえて。『ヘルズ・ティーチャー/キマイラ』のドラマのできがあまりにも悪かったからショックを受けているのか」
「ちがいますよ!」
「ああ、たしかにヘルズ・ティーチャーのドラマは最悪だったな」
「俳優も合っていませんが脚本の段階でダメダメですわ」
「あと、あの安っぽいかつらと着ぐるみはないよね〜」
「キマイラ先生は普段は頼りないけど、いざとなったら頼りになるのよ。でもこのドラマだといざという時もいっぱいいっぱいで、私が呪術で助けてあげたくなっちゃう」
「日本語の不自由なスノーメイデンが出てきた時点で見るのやめたわ」
「私も。種のビビアンは生暖かい目で見れたのに、なんでかしらね」
「だいたいなんなのあの衣装は、安っぽい湯女みたいじゃない」

 わーきゃーわーきゃーと、一視聴者ならではの容赦のないダメだしが続く。

「昔の人は言っていた。『シナリオが一流なら監督が二流三流でも良い映画は作れる。だけどシナリオが三流なら一流の監督がいくら頑張ってもうまくいかない』と、やっぱり脚本は大事だよな。――さぁ行こう」
「あのう、賀茂先生。お店を予約してあるとおっしゃっていましたから、てっきりレストランかどこかだと思っていたのですが、ここってお寺ですよね
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