暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第95話 二尾
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
性は脚を引きずりながらゆっくりと上条に頭を下げた。
「お願いだ......彼を助けてやって欲しい。我々の力不足が招いた事だ」

******

狸の尻尾のように形状が変化した一尾を生やしながら不快そうに前進する麦野を睨みつける黒ゼツ。
「......」
「滝壺!」
「大丈夫......もう記憶してある。既に検索対象」
「男の癖にロングはどうかしらね?」
「フン」
黒ゼツが印を結び掌からチャクラを流し込みながら巨大な刀を取り出すと一気に振り下ろした。
しかし、バッチが燃え上がるようにチャクラが反応してアスファルトを突き破って流砂が巻き上げられて麦野達を守るように受け止めた。
「......オノレ」

マダ何処カニ居ルヨウダナ......サソリメ

黒ゼツは印を結ぶと幽かに匂うサソリのチャクラに向けて地面を殴り付けた。
土中でチャクラは圧縮が解かれた木の根っことなって鋭い先端で蛇のように畝りながら進んでいく。

「割と注意力散漫かしらぁ?」

「?!」
透き通った声が黒ゼツの脳内に響いて身体の自由が利かなくなりマダラの体表で粘つく黒ゼツは苦い顔を浮かばせる。
マダラの筋肉質な腕が黒ゼツの支配力を上回る力で曲がり始めて、コメカミをに銃弾を撃つようなポーズをさせた。
「バァーンてかしらぁ」
マダラの瞳は禍々しい万華鏡写輪眼ではなくなり光る星のようなキラキラとした眼となり舌を出して戯けていた。

コノガキ共ガ......

黒ゼツの黄色い眼が細くなり憎しみを滾らせた刹那、キラキラ眼のマダラが大の字になって絹のような女性の声で
「今よ!」と叫んだ。

「分かってるわよ!食蜂」
麦野が充填した緑の光をマダラに向けながら一気にメルトダウナーを放った。
緑色の光が赤い空と混ざり合い視界が紫になり動けない黒ゼツの影を焼き尽くした。
爆炎が上がり周囲に衝撃が走るが滝壺の検索能力が空間を切り裂いて移動した黒ゼツを逃さずに視界に収め続けてゆっくり指差した。
「まだ消えていない」
「オーケーな訳よ」
フレンダがロケット弾を取り出すとまだ姿形が現れていない指し示された場所へと弾くように飛ばした。
瞬間に時空に正方形が重なり合った黒い世界からマダラが出現し、ロケット弾が空間ごと直撃した。
「!?」

「やったの?」
「いやまだ」

マダラの巨大な黒い尾が盾となるように立ち塞がると爆発を相殺して薙ぎ払う。
ビルを消し飛ばそうと黒い一閃がぐるりと一周しようとするがフードを被った少女が飛びかかり一尾の攻撃を弾くとマダラの身体はヨロけた。
「超粉砕ですよ」
絹旗は窒素装甲を見に纏い、拳を固めると空気を巻き込みながら渾身粉砕一撃の技を繰り出した。

「チイ!」
黒ゼツは傀儡下のマダラの眼を万華鏡写
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ