最終章:夢を追い続けて
第61話「親友たち」
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だな…」
「秋十さん……」
「お前そういう所、以前から変わらないよな」
「そうか?」
いう程俺は自分をお人好しだとは思ってない。
元々復讐もしようとしていたしな。
「ああ。機会こそ少ないが、全然変わっちゃいない」
「そうだな。蘭を助けたのもそうだしな」
「お、お兄!その事は…」
「……そういうもんか?」
蘭を助けた時…と言うか、初めて会った時の出来事だけど、弾とはぐれて迷っていた蘭と偶然出会っただけなんだけどな。
困っているのに付け込んで絡んでた奴もいて、追い払ったりしたけどさ。
「そういうもんだ」
「そうか…」
これはあれだろう。
お人好しと言われても本人からすればどうという事はないって感じの。
別に、自惚れてる訳じゃないが、そう思われてるならそうなんだろう。
「……話は変わるけどよ、IS学園がなくなった今、秋十はどうなるんだ?」
「そういやそうだな。まだ高校生なんだから別の学校に転校か?」
「うーん……どうだろうなぁ…」
正直、そういう話はあまり聞いていないが…。
「まぁ、手頃な高校に行くだろうなぁ。一応、IS学園の学習過程を自宅でできるように、資料は配布されるようだけど」
「学園での学習過程って……そんなの資料にしたら…」
「…まぁ、本の山になるだろうな」
さすがに随時送る形になるだろう。
「転校ってなるなら、藍越学園に来ないか?」
「藍越学園か?」
「学費が安い上に、就職率も高い。結構いい条件だと思うが?俺達もいるし」
二人もいるのか…。けど、桜さんを追いかける必要もあるしな…。
……いや、待てよ?別に高校生活を潰してまで焦る必要はないような…。
「(第一に、探すにあたって俺にできる事なんて限られてるしなぁ…)」
俺はそう言った類の能力は身に着けていない。
と言うか、身に着ける程余裕があった訳じゃなかった。
そう言うのができるのはある程度大きい組織か、千冬姉ぐらいだろう。
だから、探すのは千冬姉とかに任せておこう。
「……よし、行けるのなら藍越を目指してみようかな」
「お、本当か?」
「せめて高校ぐらいは卒業しておきたいしな」
というかいい加減普通の学校生活を送りたい。
……こんな状況になって言う事じゃないけど。
「準備できたよ〜」
「っと、もうそんな時間か。じゃあ行こうか」
試運転の準備が終わったようで、本音が呼びに来た。
…さて、弾たちのISはどれほどの性能なのやら…。
飽くまで宇宙開発が目的なら、相応の性能だったりするのか?
ともかく、実際に動かして確かめないと分からないな。
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