最終章:夢を追い続けて
第61話「親友たち」
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、今までISに乗っていなかったからって言うのもあるんじゃないかしら?」
お互い、先入観がなかったからこそ、すぐにわかり合えたという事だろう。
けど、だとしてもそれだけで乗れる訳ではない。
何か認められるような意志を見せたという事なのだろう。
「えっと……どうやれば降りれるんだ…?」
「あぁ、それならね…」
若干放置されていた弾たちが、降りる方法を聞いてきた。
楯無さんが説明し、とりあえず一度ISを解除した。
「試行運転はここではできないから、また別の場所で行うわ。せっかく来たのだから、少しゆっくりしていくといいわよ」
「準備ができるまで客間で語らいあってきなよ〜」
ここからはまたデータとかを確かめながら準備が必要なようだ。
時間を要するとの事なので、客間に戻ってしばらく待つ事になる。
「えっと確か……」
「客間までの道のりなら俺でもわかる。案内するぞ」
「頼む」
とりあえず、俺達は一度客間へと戻る。
…楯無さん達も、敢えてこの時間を設けたのだろう。
更識家の手際なら語らう程の時間は取らないからな。
「……それにしても、よくあんなにあっさり認められたな。別に、俺や桜さん達みたいに大空や宇宙に羽ばたきたいって感じの願望はないだろう?」
「俺としては認められる基準がわからないんだが…」
…確かに、俺も認められる基準を知らない。
まぁ、悪用とかしなければ大丈夫って印象だけど…。
「…別に、俺は秋十を支えれるようになりたいって言っただけなんだがな…」
「……そうなのか…」
「……やべ、実際に口に出すと恥ずかしいな。これ…」
俺のため…つまり人のための想いがあったから、認めてくれたんだろうな。
「え?弾もそうだったのか?」
「あれ?数馬もか?…って、蘭まで?」
数馬と蘭が自分と同じような事を言ったらしく、驚いていた。
弾も全員が同じだったことに驚きが隠せないようだ。
「…まぁ、なんだ。俺達なんかにできる事は限られてる。でも、それでも手伝わせてくれ」
「……ありがとう」
俺はかつて、弾と数馬に支えられていた。蘭も俺に対して普通に接してくれていた。
……できる事が限られているとは言うけれど、当時最も救いになったのは弾たちだ。
「……だーっ!もうこの話はやめよう!俺が恥ずかしくてかなわん!」
「自分で言っておきながらそれはないだろ弾」
「俺にこんなセリフは合わないっての!」
……まぁ、確かに弾には似合わないなぁ……。
「まぁまぁ。俺としては、我儘で弾たちを巻き込んだようなものなんだ。それでも手伝ってくれるだけ、ありがたい」
「……ったく、お人好し
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