最終章:夢を追い続けて
第61話「親友たち」
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
?」
弾の言う通り、今はどの研究所も行くべきではない。
桜さん達から送られたISなんて、明らかに変に勘繰られるからな。
うちの会社なら見る事はできるが、その場合は折角安定してきた会社の立場が再び不安定になってしまうから、こっちも却下だ。
…となれば、今行ける場所は一つ。
「更識家だ。簡易メンテできるぐらいには設備もあるし、何より誰かに見られてしまうという事がない。できる事も限られるが、それを踏まえて一番適している」
「とりあえず車に乗って移動しよ〜!」
ここで話し続ける訳にもいかないので、移動するべく本音が三人を押す。
元々ここに来るために車を使っていたため、移動する際もそれを使う。
…あ、当然だけど運転手は運転手でいるからな?今も車で待機してるはずだ。
「でけぇ……」
「大きい…」
「こんな家見るのはテレビ以外じゃ初めてだぜ……」
更識家に着いた際に、三人共その家の大きさに驚く。
まぁ、当然だろう。普通の家に住んでいたら大きいと思うのは当然だ。
「まぁまぁ、とりあえず入って入って〜」
「客間があるからまずそこに案内するするね…」
本音が催促し、簪が案内する。
簪は車で移動中、少しは慣れたみたいだな。
「…な、なんか落ち着かねぇな…」
「……まぁ、気持ちは分かる」
旅館みたいだもんな。でも、家だ。
だからこそ落ち着かないのだろう。
「そうだ。言い忘れる所だったが、これから会う人物に対して何か思う所があるだろうが、できるだけ我慢してくれ」
「……どういうことだ?」
「…会えばわかる」
弾たちはIS学園での事をあまり知らない。
知っているのは俺がどんな感じで暮らしていたとか、他愛もない部分だけだ。
……だからこそ、驚くだろう。…それだけでは済まないだろうが。
「ここだよ〜」
「一体、誰がいるって…ん……だ……」
客間に入ると、そこには楯無さんと……千冬姉とマドカ、そして兄さんがいた。
虚さんは少し席を外しているようだ。
「ッ……!」
「なんで……!」
当然、マドカを除いた二人を視界にいれた弾たちは驚きと怒りを顔に出す。
マドカは以前会って和解したから、気まずさはあっても大丈夫だからな。
「………」
「………」
一方、千冬姉と兄さんも黙り込んでいた。
二人共責任は感じており、千冬姉はそれでも堂々と、兄さんは申し訳なさで俯いてしまいそうなのを堪えているような面持ちだった。
「秋十!どうして…!」
「だから我慢するように言ったんだ。…じゃないと、即殴り掛かってただろう?」
「だけどよ…!」
これでも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ