暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第13話:材料探しはリゾート探し!?(その3)+イベント発生!?
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か?

 人影はよろめきながらも此方に向かって走り始めます。まだ僕には気付いていないのでしょう。砂の上で走りにくいのもあるでしょうが、このままでは僕の所に来る前に後ろの動物に追いつかれるのは確実です。敵か味方か判りませんが、一応人のようなので援護することにしました。

 まず、人影と動物の間に練金で壁を作ります。
突然目の前に壁が出来たので、避けきれなかった何匹かが突っ込んで犬のような悲鳴を上げました。
これで少し時間を稼ぐことができ、人影と動物の間が開きます。そこで動物の鼻先めがけてベギラマを唱えました。そのとたん動物たちの前に炎の帯が出現し、3匹位が火だるまになりました。
流石にこの炎を超えてくることは出来ないようで、炎に突っ込むことを避けられた動物たちは、炎の壁の向こう側で取り残されています。

 ここで、僕も塹壕を飛び出しました。人影が躓いて倒れたのです。急いで側に行くとレビテーションを掛けて浮かび上がらせ、塹壕の後方に運んで、そっと降ろしました。すぐに僕も塹壕に飛び込んで、動物の方に向き直ります。
 ちょうどベギラマの炎が消えて、さっき炎を避けることが出来た7匹の動物たちが此方に向かってくる所でした。こうなれば遠慮はいりません。

「『ヴァルファーレ』おいで!」

 見る間に空に裂け目ができ、『ヴァルファーレ』が飛び出してきます。『ヴァルファーレ』は一目で状況を確認すると、通常技(ソニックウィング)を発動しました。すると炎を受けて倒れていた3匹も、此方に向かってきていた7匹も併せて砂煙と共に吹き飛んでしまいました。
 やっぱり、普通の動物などにはあの子の技はオーバーキルになりますね。これでもうこっちに来ることはないでしょう。

「『ヴァルファーレ』、有り難う。もう大丈夫です。」

[うむ。あのような獣など、何匹来ようとあっという間に蹴散らしてみせるわ。」

 ほっとして、後ろの人を見ると気を失っているようです。かなり怪我をしているようですし、逃げ回って疲れたのでしょう。さっきは急いでいたので気が付きませんでしたが、耳の形からエルフのようです。しかも女性ですね。
初めて見るのでエルフの年は判りませんが、見た目は20歳前に見えます。ここはベホマを掛けてみましょう。すると見る間に傷は治って、呼吸も楽になったようです。この分ならすぐに目を覚ますでしょう。

 さて、ちょっと疲れましたし、もう夕方ですから夕食の準備をしましょうか。昨日と同じようにフライで飛んで椰子の実を4個取ってきます。今日はお客さんの分もいりますからね。
 練金でお皿を作って、その後、竈を作って火をおこし、ハムを厚めに切って炙ります。パンを切って炙ったハムを乗せ、その上にチーズを切って乗せました。他には大事にとっておいた野菜を出して、適当に
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