暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第13話:材料探しはリゾート探し!?(その3)+イベント発生!?
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 食用に適した動物が近くにいれば猟も出来るでしょうが、あまり大っぴらに猟などをしては色々問題になるかもしれません。かといって人数分の食料を輸送するのも大変なので工夫が必要になります。

 1時間ほど休憩を取って、再度林の中に入っていきます。
 午前中に見つけたゴムの木を廻って、一本ずつ容器を幹に固定しては、その少し上の幹に傷を付けて樹液がにじみ出てくるのを確認します。
 2時間弱で10本の木に樹液採取の容器を取り付けることが出来ました。これで今日やることは終わりです。ベースキャンプに戻りましょう。

「『ヴァルファーレ』、今日の作業は終わりました。人の気配の方はどうですか?」

[大分此方に近づいてきているようじゃ。東に3リーグ位まで来ている。人数は1人のようじゃが、少し小さい動物が10匹ほど付いて来ているようじゃ。こんな所まで何をしに来た事やら。」

「人は1人ですか?変ですね。一緒にいる動物が気になります。大体ただの人ではこんな所まで来ることは出来ないでしょう。一応迎える準備はした方が良いようですね。」

 椰子の木近くの地面に練金を掛けて小さめのゴーレムを作ります。そうするとゴーレムの分だけ地面に穴が出来ますので、さらにゴーレムを使って穴を深くします。身体が入る位の穴になった所でゴーレムの練金を解き穴の人が来る方に積み上げます。この状態で固定化を掛け崩れないようにすれば、簡単な塹壕の出来上がりです。

「『ヴァルファーレ』は目立ちすぎますから一旦異界に戻ってください。危なくなったらすぐに呼びますから。」

[大丈夫かえ?誰であろうと我が吹き飛ばしてしまえば終わりであろうに。]

「いえ、一応話し合いで友好関係が結べるのならば、その方が良いですから、問答無用に攻撃することは出来ません。自分の身を守る位は出来ますから安心してください。」

[判った。危なくなる前に我を呼ぶのじゃぞ。]

 そう言って『ヴァルファーレ』は異界に戻りました。さすがにあの巨体では隠れることは出来ませんからね。
 こちらは魔法で防衛できるように準備するのと、万一を考えて「王の財宝」から手榴弾を3個出しておきます。手榴弾はただ投げても子供の力では遠くまで届きませんが、レビテーションを使えば何処にでも飛ばすことが出来ますから、結構使えると思います。

 さて、そのまま塹壕に隠れていると、ここから300メール位離れた東方の林から人影が現れました。遠目で判りませんが、少しふらついているようです。疲れているのか怪我でもしているのかと考えていると、その人影を追うように4足動物が飛び出してきました。『ヴァルファーレ』が言っていたように10匹位いますね。どうやら先に出てきた人が後から出てきた動物に追われているようです。動物の方は狼か野犬でしょう
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