暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第13話:材料探しはリゾート探し!?(その3)+イベント発生!?
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れるようにしておきます。

 さて、あらためて昨日作った地図を広げて調査する範囲を考えてみます。あまり知識がないので確かな事は言えませんが、ゴムの木も乾燥した土地よりもある程度湿度のある土地の方が自生し安いのではないでしょうか?
この付近の土地の湿めり具合から考えると、あの空き地にある池から流れ出る小さな川の流れる方向が気になります。まず現在地から西南の方向を調べてみましょう。多分そっちの方に川が流れているはずです。

 そう決めると、現在地から地図に書いた「W1」までの間と、ベースキャンプから現在地まで来た道(仮に南道とします。)の間をジグザグに調べていきます。
 ゆっくりと探して歩きましたが、「W1」と南道の間には見つけられませんでした。そのまま、次の「W2」方へと同様に進みます。すると大体「W1」と「W2」の中間辺りから南道に入った辺りで2本目のゴムの木を見つける事が出来ました。
最初のゴムの木から約10メールといったところでしょうか。やはり割と近くに生えていたのですね。「W1」から「W10」まで歩いた時に見つけられなかったのは、薄暗いのと木が多くて見通しが悪いのが原因だったのだと思います。
 2本目のゴムの木の位置を地図に書き込んで、さらに探して先に進みます。

 この調子で調査を続け、午前中一杯で結果、10本のゴムの木を見つける事が出来ました。細かく調べればもっと沢山の木を見つけられるかもしれませんが、一人ではこれ位が良いところでしょう。今度、ゴムの樹液を採取に来る時は何人か連れてくるつもりなので、その時にもう少し細かく調査しようと思います。
 地図に見つけたゴムの木の位置を書き込んでベースキャンプに戻ります。

「『ヴァルファーレ』、ただ今帰りました。何か変化はありましたか?」

[東の方10リーグに人のような気配がしているが、今のところ此方に近づいてくる様子はないようじゃ。そちらはどうであった?]

「ゴムの木を10本見つける事が出来ました。これだけあれば差し当たって充分でしょう。午後からもう一度廻って、樹液を取る準備をしてきます。ところで、人の気配ですか?此方に来て初めての事ですね。近づいてくるか注意していてください。」

 この後、昼食を取って一休みしました。もうサンドイッチは無いので、持ってきたハムの塊を薄くスライスして、チーズと一緒にパンに挟んで即席のサンドイッチを作り食べました。途中の池で水をくんできたので、飲み水には困りません。
 持ってきた食料は、固定化の魔法も掛かっているので保存状態も良く、あと2日分位はありますから帰るまで猟をする必要はないと思います。しかし、一人で来ているからこれ位の食料で間に合いますが、ゴムの樹液や椰子の実の採取に大勢で来ると、食料の調達が一番の問題になりそうですね。
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