暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1885話
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だけだ。
 この中に俺の知り合いがいるのか……ふと、そう思う。
 荒垣なら、ここがホームグラウンドなだけに、知り合いとか多そうだが。

「どうやら、まだモノレールが突っ込んできてはいないみたいだな。……じゃあ、俺は取りあえずモノレールを抑えに行ってくる」
「いや、抑えると言っても、どうやってだ!?」

 桐条の口から出る驚愕の声。
 ……そもそもこの状況をどうにかして欲しくて、わざわざタルタロスまで俺を迎えに来たんだろうに。

「まぁ、心配するな。俺を誰だと思ってる?」

 そう言いつつも、そう言えば俺はこの世界だと何のバッグボーンもなかったんだよなと思い出す。
 他の世界とかだと、それこそシャドウミラーという名前を出していたのだが……この世界では完全に個人として動いていたしな。
 しかも戸籍とかも存在せず、現在の戸籍は桐条グループに用意して貰ったものだ。
 そんな訳で、現状で俺のバッグボーンは実は桐条グループだったりする。

「アルマー……分かった。なら、私がお前についていこう」
「は?」

 桐条の口から出たその言葉は、完全に俺の予想外だった。
 勿論一緒に来るというのは、そのバイクで俺についてくるという事だろう。
 モノレールの線路の両脇は一応歩いたり出来るようになっているし、普段はいつモノレールが走るか分からない以上、そのような真似をするのも難しい。
 だが……幸いにも、今は影時間だ。
 つまり、こっちに向かって走ってくるモノレール以外の別のモノレールは存在しない。
 そう説明されれば、まさしくその通りであり……これ以上ここで説得をしても時間の無駄だと知り、小さく溜息を吐く。

「分かった、けどどうなっても知らないぞ。自分の面倒は自分で見ろよ!」

 それだけを告げ、俺は巌戸台方面に向かって走り出すのだった。……それこそ、桐条のバイクでも追いつけない速度で。
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