第一話 REBOOT〜復活〜
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キツイテタモノダケドネ』
レ級が思い出した様に俺にいう。恐らくゲーマドライバーの事だろうか。
『ソンショウガハゲシイカラカンゼンシュウリトハイカナイケド、シュウフクハシトイタヨ。アトデセイサクシャニデモシュウフクヲタノムンダネ』
懐から取り出すゲーマドライバーとなぜかあるガシャットを受け取る。
『シカシ、艦娘ノギジュツモタイシタモノダ。ニンゲンイジョウジャナイカ?』
「…いや、それはうちの馬鹿だけだと思うから安心してくれ」
鎮守府で今は恐らく苦労人と化しているであろうメロンとチーフを思い出しながら俺はいう。鎮守府の騒動の半分はあいつ等だ。
「ってそうだ!あの後どうなったヲ級!?見てきたんだよな!?」
俺は思い出した様にヲ級にあの後の事を問う。唐突な問いに困りながらも、ヲ級は質問を返す。
「取り敢えず、全員無事みたいだよ。だけど、あの様子だとまた来るかもしれない…厄介だからね、提督の艦娘達は」
「…」
確かに、現状他の鎮守府と比べ、襲撃率が高いのはバカ二人の技術力の高さに加え、再現率の高さ、そしてそれを扱える俺と一部の艦娘。深海棲艦にとっても厄介なのは間違いないだろう。
「直ぐに戻りたいけど…」
レ級をちらりと見ながら言う。
『イワズモガナ、ドクターストップトイウヤツダヨ。シバラクハアンセイニシナイトイケナイ。ツイサッキマデシニタイダッタンダ、ムリスルノハキョカハシナイ』
「…」
『ダガ』
レ級が言葉を続ける。
『マァワタシヲツレテイクトイウナラハナシハベツダ』
「レ級!」
ヲ級が立ち上がって抗議しようとする。
『ムダダトオモウヨ、ヲ級。コイツハネッカラノバカトイウヤツダヨ。イワレテトマルナラクロウシナイ』
「だけど!!」
それでもヲ級は声を荒らげるが、俺はそれに待ったを掛けた。
「悪いなヲ級。コイツは俺の性分みたいなもんだ。いつ終わるかも分からないこの戦いで、少しでもあいつ等に明日を見せられるなら…俺はどうなっても良い」
そう言うと、ヲ級は溜息を付きながら椅子に座り込んだ。
「提督ってこんなのばかりなのかな…」
『マァイイジャナイカ。スクナクトモタイクツハシナイ』
「お、話がわかるじゃんレ級」
「ちっっっとも良くないからね!?」
ヲ級の声が辺りに響き、俺とレ級は大声で笑った。
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