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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
刀会 1
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からうれしいのではない、認められたからうれしいのだ。同調性共鳴症(シンクロニシティ)という特異な能力の持ち主ゆえに異例中の異例として巫女クラスに編入されたのはいいものの、八〇人近い女子の中で唯一の男子ということで、能力どころかその存在自体が白眼視されていた感はいなめない。
 それが実力をしめしたことで少しは受け入れられたようなのだ。
 うれしい。桃矢は心底そう思った。

「ふん、まるで自己紹介しただけで女学生たちが色めき立つ。どこぞの精霊使いのようなモテっぷりね、梅桃桃矢」

 栗色の髪を二つ結いにした少女が腕を組んで桃矢を見上げ下して≠「た。小柄な桃矢よりもさらに背が小さいのだが、えらく尊大なオーラをかもし出している。
 白組壱番隊の四王天琥珀だ。

「そういえばあの精霊使いも女装していたな。梅桃桃矢、きさまさては『本当は強いのに実力を隠している俺TUEEEEやれやれ系主人公』にでもキャラチェンジする気か?」

 同じく白組壱番隊、艶やかな黒髪に凛とした風貌の七穂氏白亜がそう続ける。

「あら大変、そうしたら私たちみんな梅桃さんのハーレム要員にされちゃいますね」

 同じく白組壱番隊、朱色のカチューシャつきリボンが妙に巫女装束と合っている十字眞白がさらに茶化す。

「……それはないですよ。だって僕、あのコミックの空気担当だって公式に書かれちゃってますから」
「そんなこと言って、性格改変・能力強化なんて二次創作ではよくあることだから油断ならないわね。……まぁ、いいわ。言っておくけど本番では呪術の使用もありなのよ。ちょっと腕っぷしが上がったからって、白組壱番隊最強、ううん、巫女クラス最強の呪術姫である私に勝てるとは思わないことね」

 琥珀たちはそう言ってきびすを返すと、呪練場を後にした。

「なんなんだあれは! 気にするんじゃないぞ桃矢、ただの負け惜しみだ」
「そうですわ、気にしちゃだめです」
「ねぇねぇ桃矢くん、刀会の戦勝前祝いに美味しいもの食べに行こうよ!」
「こら朱音、いくらなんでも気がゆるみすぎだぞ。さっきの四王天の科白じゃないが、本番では呪術の使用も許可されているんだ。今は武と呪、両方の鍛練をおこたらずだな……」
「あらあら、今ダイエット中なのよ。桃矢さん、私のぶんまで美味しいもの食べてきて、あとで感想を聞かせてくださいね」
「こないだ見つけたお店のチョコバナナが絶品だったの。んでその路地裏にあるクレープ屋さんもね――」
「おいっ、人の話を聞けっ」

 結局桃矢は朱音に押し切られるかたちで彼女に同行することとなった。





 コーンフレークやイチゴ、オレンジ、キウイ、バナナ、ベリー、マンゴーといったフルーツ。ミニサイズのケーキ類にたっぷりの生クリームとチョコレート、ミント
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